ベトナムは、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2004年の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)、さらには2009年のパンデミックインフルエンザ(pdmAH1N1)等、様々な感染症の脅威に晒されている。特にH5N1に関しては2011年10月10日までに、119件の感染者、59名の死者が発生し、大量の家禽が処分されるなど、経済的にも大きな損失をもたらしている。ベトナム国政府は、「Comprehensive Development Design for the Health System in Vietnam to 2010 and Vision by 2020(邦訳:ベトナム保健システ…