プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)国家生物多様性データベースシステム開発プロジェクト
(英)Project for Development of the National Biodiversity Database System

対象国名

ベトナム

署名日(実施合意)

2011年4月22日

協力期間

2011年11月17日から2015年3月31日

相手国機関名

(和)天然資源環境省環境総局生物多様性保全局
(英)Biodiversity Conservation Agency, Vietnam Environmental Administration, MONRE

案件概要

ベトナムは世界の生物種の約10%を有し、生物多様性が極めて豊かな国です。しかし、近年の急速な経済発展に伴い、生態的の破壊や野生動植物の生息場所の消失が深刻な問題となっており、一方で気候変動による影響を極めて受けやすい国であることも予測されています。このような状況の中、ベトナムは生物多様性条約第6回締約国会議(CBD/COP6 ,2002年)で採択された「2010年目標」を受けて、2007年に「国家生物多様性アクションプラン2010、2020への方向性」を策定し、陸域、海域、湿地、農業における生物多様性の保全・開発と、生物資源の持続的利用、バイオセーフティの管理強化を掲げ、2008年に生物多様性保護法を制定しました。

本プロジェクトの実施機関となる天然資源環境省(MONRE)は、同法にて定めている生物多様性管理を統一的に行うことと規定されており、生物多様性保全に係る国家計画の策定のほか、生物多様性をモニタリングするための基礎調査(生物多様性基礎調査)の実施、生物多様性データベースの構築、その利用の推進、生物多様性状況の報告などについて主導的役割を担うこととされています。しかしながら、実際には生物多様性情報は、関連省庁や研究所・大学などに散在しており、また、体系的に生物多様性をモニタリングし評価するための調査も行われておらず、国家レベルにおいて生物多様性を評価することが困難な状況となっています。

本プロジェクトは、生物多様性に関する情報を有するベトナム内関係各所と協力して、散在する生物多様性情報を集約し公開する国家レベルのデータベースシステム(NBDS)の第1世代を構築すると共に、同情報のモニタリングに必要な体系的調査方法を技術移転し、調査により取得されたデータを蓄積するための地方省レベルのデータベースを構築すること、および既存のバイオセーフティに関するデータベースの変換を行うことを業務の目的としています。NBDSは、ベトナム国が将来的に国家レベルの生物多様性の保全と持続可能な利用や環境影響評価(EIA)など地球規模の取り組みに活用できるようなシステムとする必要があります。このため、構築したNBDSのデータの情報共有・管理・利用に関して、既存データベースの運営機関との協力メカニズムを提言し、各機関および生物多様性保全を担当する中央・地方機関の職員に対してNBDSを紹介するとともに、NBDS第2世代に向けたロードマップを提言することもプロジェクトの目的に含まれます。

本件のプロジェクト目標、業務期間および対象地域は以下の通りとなっています。

プロジェクト目標

第1世代の国家生物多様性データベースシステムが開発される。

[指標・目標値]

  • MONRE VEA(天然資源環境省 ベトナム環境総局)において、国家生物多様性NBDSが国際標準に適合した構造で開発され、利用者の求めに応じて情報が提供される。
  • ベトナムのレッドリストに掲載されている全ての動植物種を含む、ベトナム動植物種に関する基礎的データがNBDSに入力される。

業務期間および対象地域

  • 業務期間:
    2011年11月〜2013年3月(第1年次)
    2013年4月〜2015年3月(第2年次)
  • 対象地域:
    ベトナム全土
  • 活動拠点:
    ハノイ市内(実施機関所在地)
  • パイロットプロジェクト
    ナムディン省

国家生物多様性データベースシステムの開発フロー