ベトナムの森林面積は、過去の戦争、人口増加と貧困による農地への転換や違法伐採等で1990年には国土の約27.7%まで低下した。これに対して政府は森林の回復を同セクターの重要目標として掲げ、327政策、661政策などの国家的取り組みの結果、2009年末には13,259千ha(約39.1%)まで回復している。しかしながら、2020年までに国土の47%へと森林面積を回復させるという政策目標は達成が危惧されており、森林面積のみでなく、森林の質の向上や持続的管理といった側面にも重要性が指摘されている。
これら課題への対策として、ベトナム政府の「開発途上国における森林の減少及び劣化による…