1980年代のドイモイ政策以降、ベトナムは国際経済へ統合及び急速な貧困削減を伴う高い経済成長を達した。一方、これらの経済的・社会的成功に伴いベトナムでは国際的な規範、原則に適合した法の支配を実現する為の法的枠組の改善を通じて国家の説明責任、透明性の向上、市民参加の促進を図ることが急務と認識されている。
これらの改革が進められる中で、民主的基盤を有する国会は、これまで以上にベトナムの政治制度の中での重要性を増しており、年平均約30の新規法案の成立、閣僚等に対する信任投票制度の導入、国会質疑における行政庁の説明責任の追及等に代表されるように、国会はその立法及び行政等監視機能を強化…