プロジェクトの公開シンポジウムが開催されました

2015年11月25日

2015年11月25日、SATREPSプロジェクト「ベトナム在来ブタ資源の遺伝子バンクの設立と多様性維持が可能な持続的生産システムの構築」は、プロジェクトの開始にあわせて、広報を主目的とした公開シンポジウムを開催しました。”Asian Reproductive Biotechnology Society(ARBS)”の第12回年次総会のプレ・シンポジウムとして、University of Science and Technology of Hanoi(USTH)にて開催された同シンポジウムには、本プロジェクトに従事する日越両国の研究機関の研究者をはじめとして、育種や繁殖生物工学の専門家ら約50名が参加しました。シンポジウムでは、プロジェクトの概要紹介をはじめとして、「ベトナムにおけるブタの遺伝資源保存」と「体外胚生産・胚移植」の2つのセッションにて演題が発表され、研究者の間で活発な意見交換が行われました。

プロジェクトの日本側代表研究機関、農業生物資源研究所の菊地和弘専門家は、ARBS年次総会の本会議においても、本SATREPSプロジェクト概要の口頭発表とポスター発表を行い、わが国の科学技術分野での研究協力や技術移転の機会と課題についてアピールしました。本プロジェクトでは、絶滅が危惧されるベトナム優良在来ブタの遺伝資源の保存と活用のために遺伝子バンクを構築する他、体外胚生産と胚の超低温保存技術の高度化や体細胞クローン胚作成技術の開発といった、高度な科学技術に取り組んで行きます。

(文責 山岸信子 プロジェクト業務調整員)

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SATREPS公開シンポジウム

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ARBS年次総会にて、プロジェクト概要紹介のポスター発表する日本側研究者