優良在来ブタの輸出入検疫に係るワークショップを開催しました

2016年2月22日

現在プロジェクトでは、ベトナム全国から優良在来ブタを探索しており、ブタ内在性レトロウィルス未感染・低感染ブタ発掘へ高い期待をよせています。そうした在来ブタが発掘されれば、候補ブタ(群)の選定ならびに育種に着手し、検疫体制を整え、輸出入することを計画しています。

こうした背景の中プロジェクトでは、2016年1月18日、日越両国の輸出入検疫に係る規程について情報・意見交換する目的で、ワークショップを開催しました。日越両国のプロジェクト関係者や農業農村開発省動物衛生局関係者ら、総勢28名が参加して行われた同ワークショップにおいて、参加者は両国間の現状について知識を深めるとともに、優良在来ブタの輸出入に係る課題を改めて認識しました。

ワークショップでは、優良在来ブタの他省・地域からの導入、育種、輸出前検疫の3段階のレベルに準じた検疫施設の必要性と選定基準について合意しました。今後、ベトナム側で候補となる輸出前検疫施設については、隣接地域を含めて、口蹄疫をはじめとする感染症の汚染状況の詳細調査を実施する必要があることを合意し、ワークショップは閉会しました。

(文責 山岸信子 プロジェクト業務調整員)

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3段階のレベルに準じた検疫施設について説明する大崎慎人専門家

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ワークショップでは特にベトナム側事情について活発な意見交換が行われ、今後の活動展開に向けた良いブレーンストーミングの場となりました。