検疫施設予定地周辺の疾病調査を実施しました

2016年8月11日

2016年8月1〜11日

プロジェクトではPERV-freeの優良在来ブタの輸出に向け、適切な検疫施設について協議を重ねて来ました。(2016年2月22日付け、ニュース参照)これまで三つの候補地を訪問した中から、Thai Nguyen省にあるNIAS北部山岳地域家畜研究開発センター(NIAS Livestock R&D Center for Northern Mountainous Region)が第一候補として選定されました。この検疫施設は、優良在来ブタの他省・地域からの導入のための検疫施設とPERV-free豚作製に向けた改良・育種施設として、今後改修、活用します。

それに先立ち、施設周辺の重要家畜感染症の汚染状況の詳細情報を確認する目的で、疾病調査が開始されました。その第一段階として、2016年8月に検疫施設周辺の2つのコミューン(Binh SonおよびBa Xuyen)の7村の224世帯の養豚農家から、飼育規模、飼育状況、過去三年間の疾病状況などについて聞き取り調査を行い、GPSを使って地図上にデータを取りまとめました。

今回の聞き取り調査により、施設周辺のおおよその疾病状況を把握し、次の段階では血液サンプルなどを採取し、重要家畜感染症の有無について分析を実施する予定です。

(文責 山岸信子 プロジェクト業務調整員)

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タイグエン省NIASセンター関係者と協議

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NIASセンター周辺の養豚農家の状況マップ