2つの短期研修が実施されました

2月20日から3月18日にかけて、本邦において2つの短期研修が実施されました。ひとつは、データマネージメント研修、もう一つは、ベトナム在来ブタの卵ならびに胚の超低温保存技術の高度化に関する技術を習得する研修です。

本プロジェクトの成果の一つに「ベトナム在来ブタの系統解析にもとづいた在来ブタのデータベースおよび凍結保存システムを確立する」ということがあります。すなわち、在来ブタ資源のDNAサンプルを採取し、分類・同定・特定調査を行った結果から得られたデータをデータベースとして構築し、システムを定着させるということです。日本ではすでに同様のシステムが構築されているので、今回の短期研修は、研修生にまず日本のシステムを理解してもらい、そこからベトナムに適したシステムを構築しようという目的で行われました。

また本プロジェクトでは、ベトナム在来ブタにおける未受精卵ならびに初期胚（精子と卵を体外受精させて一定期間培養した体外生産胚を想定する）の超低温保存法の確立をひとつの目的としています。今回の研修はその技術を習得する目的で行われました。

（文責：山岸信子、業務調整員）