FISH研修が開催されました

2017年8月7日

2017年7月24日〜8月7日

FISHとは、Fluorescence in situ hybridization、蛍光in situ ハイブリダイゼーション とよばれる検査法で、この方法を用いてブタ内在性レトロウィルス(PERV=Porcine Endogenous Retroviruses)の数や遺伝子上の場所を確認し、検出することができます。本プロジェクトでは、ブタ内在性レトロウィルスの検出にはリアルタイムPCR法を主として用いていますが、補完的にFISHを併用することにより、結果の精度を上げることを目指しています。そうしたことから、FISH法の検査技術の習得はプロジェクトの技術移転の課題の一つとなっています。

プロジェクトでは昨年、ベトナム畜産研究所の研究員を本邦に招聘してFISH研修を実施しましたが、今回はそのフォローアップとして、ベトナム畜産研究所と生物工学研究所の研究員の技術向上と定着を目的として、現地での研修を行いました。研修を経て、間期線維芽細胞においてPERVのコピー数を検討することができるようになった研修生は、今後プロジェクト活動実施に大きな役割を果たしてくれると期待しています。

(文責:山岸信子 プロジェクト業務調整員)

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スライドガラスの洗浄

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細胞核の染色

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カバースリップでスライドガラスを密封する