ホアビン省ダバック地区の新5コミューンで研修が行われました

2019年3月4日

2019年3月1日~4日

プロジェクトでは、2016年4月から、ホアビン省ダバック地区カオソン・コミューンいおいて在来豚を飼育する15モデル農家を対象に、子豚の早期離乳と疾病対策による母豚の生産性向上を目的とした技術指導を行ってきました。これまでに、授乳期母豚に対する栄養改善によって哺育子豚の発育改善が確認され、その結果、子豚の早期離乳が達成でき、母豚の発情を早められることが実証されました。この成果を踏まえて、ホアビン省は2018年からダバック地区の新たな5つのコミューン(注)で同様の活動を展開しています。ホアビン省は独自の予算を確保し、カオソン・コミューンを含む6コミューンの90モデル農家に対して雌豚と雄豚を供与するとともに、飼料や消毒薬、作業靴をはじめとする資材の配布やワクチンの投与を行っています。

(注)新たな5つのコミューンは、Muong Chieng, Giap Dat, Tan Pheo, Doan Ket, Hien Luong。

2019年3月1~4日、新たに活動に加わった5コミューンの75モデル農家を対象として研修を実施しました。研修のテーマは、(1)カオソン・コミューンの成果(2)授乳母豚の栄養改善と飼養、ならびに(3)出産前後および授乳期の母豚のケアです。また、アフリカ豚コレラの感染がベトナムでも広がり、ホアビン省のルオンソン地区でも確認されたのを受けて、疾病予防対策として効果が高く手軽に実践できる方法として、石灰と消毒薬を使った豚舎の清掃デモンストレーションを行いました。

新しく活動に加わったモデル農家も母豚繁殖カードの記録をすることによって、個々の母豚の出産、離乳、発情、交配といった一連の繁殖サイクルを把握し、効率的に飼育することができるようになることが期待されます。

プロジェクトでは8月に第2回目の研修を計画しています。

文責:山岸信子(プロジェクト調整員)

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ムオンチエン・コミューンの公民館での研修の様子

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豚舎に入る時は必ず作業靴を履き、靴底を石灰で消毒することを徹底する習慣をつけるように指導する

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カオソン・コミューンのPara-vetと母豚繁殖カードの記録を確認する