セミナー「アフリカ豚コレラにかかる現状と課題」が開催されました

2019年4月24日

ベトナムでは今年の2月以降、アフリカ豚コレラの感染が急速に広まっており、これまで23省での感染が確認されています。本プロジェクトの活動地域においてもアフリカ豚コレラが確認されており、プロジェクト活動への影響が懸念されていますが、感染予防にはバイオセキュリティの強化が何よりも重要な鍵をにぎっていると言えます。

今回アフリカ豚コレラがベトナムで初めて確認されたのを受けて、ベトナム国立農業大学(VNUA)は4月24日「アフリカ豚コレラにかかる現状と課題」と題してセミナーを開催し、本プロジェクトも、国際畜産研究所(ILRI)や国連食糧農業機構(FAO)を始めとする国際機関とともに、後援機関として参加しました。

セミナーでは、アフリカ豚コレラの疫学的な考察、ベトナムやカンボジアでの感染の広がりと対策状況や課題について報告があった他、現場で迅速に感染を確認できる検査キットの紹介などもありました。

アフリカ豚コレラ対策の最前線にいる専門家らが参加しての本セミナーは、今後ベトナムが国内で対策を進めてゆく上での良い情報交換とネットワーク構築の場となり、本プロジェクトとしても収穫の多い機会となりました。

文責:山岸信子(プロジェクト調整員)

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本プロジェクトより大崎専門家(動物衛生研究所)が参加しました。(発表者が同専門家)

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ベトナム国立農業大学を始め、農業省、国連食糧農業機関、国際家畜研究所、JICA、ASEAN諸国から多くの参加者が集まりました。