パイロットプロジェクトの実施(道路・橋梁の舗装補修工事)

2017年5月29日

2017年4月15日〜26日にかけて、パイロットプロジェクトとして道路・橋梁の舗装補修工事を実施し、事故もなく無事に工事を完了することが出来ました。この工事はプロジェクトチームとDRVNが連携して実施したもので、プロジェクトチームが日本で補修材料を調達、ベトナム側へ提供するとともに施工時の技術指導を行い、DRVNは補修工事の予算を確保し、引き渡しを受けた材料を用いて選定した国道の補修工事を行いました。

施工後は、プロジェクトチームとDRVNが共同で補修箇所を定期的にモニタリングを実施し、良好な結果が得られた場合には、その成果をベトナムの道路の日常維持補修技術基準にを盛り込むことを計画しています。

パイロットプロジェクトでは、技術の選択肢を増やすことを目的に、ベトナムで実施していない補修技術を用いることに重点を置き、ワーキンググループでDRVN側の意向を確認しながら補修技術の選定を行いました。選定した技術は、緊急補修・橋梁防水を対象とした、(1)クラックシーリング、(2)ポットホール補修(深さ:3〜5cm)、(3)ポットホール補修(深さ:3cmまで)及び段差補修、(4)橋梁防水工の4工種です。

対象工事は、NH10(Thai Binh省)、HCM(Hoa Binh省)、NH18(Quang Ninh省)の3カ所の道路で実施しました。

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クラックシール

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ポットホール補修(切削後、補修材を充填)

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ポットホール補修材を転圧(日本人技術者による見本)

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段差補修前(補修前のマスキング)

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段差補修後

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橋梁補修の様子1(既設舗装の撤去)

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橋梁補修の様子2(橋梁床版の防水作業)