第4回 中央政府職員向け本邦研修の開催

2018年8月9日

2018年8月6~9日にかけて、第4回中央政府職員向け本邦研修を行った。過去3回の本邦研修においては、天然資源環境省・気候変動局(MONRE/DCC)が策定を進める、気候変動緩和に関するロードマップ政令の「起草」作業に関連する内容に焦点が置かれた。今回の研修では、京都議定書から現在に至るまでの温暖化対策の取組から日本が培った実務的な教訓など、MONRE/DCCが今後進める政令の効果的な「施行・実施」のための知見・ノウハウを得ることを目的とした。特に、ベトナム政府の関心の高い、ベトナムにおける関係者・ステークホルダーの巻き込みに係る知見を深める機会となった。

今回の研修を通じて、緩和策の主たる実施主体である民間事業者に対策実施の動機付けをどのように与えるのか、また、その際の政府としての方策・対策のあり方等、政令公布後の施行時の実効性を高めるための知見を深めるよい機会となった。

日本の有識者からは、民間事業者の国際潮流への理解度や温暖化対策に取り組む姿勢は産業形態(輸出型、国内消費型)や国際競争への暴露度合いに依拠するため、政府として働きかけの順序に工夫を要すなどの発言があり、ベトナム政府が今後事業者と気候変動対策の推進を進める際のアプローチの検討において有用な知見を得る機会となった。

【画像】緩和に関するロードマップ政令フォローアップ小会合の様子