MONREとTGOとの間で締結されたMOCに基づく第1回共催セミナー「気候変動政策実施の効果的な主流化に向けて」の開催

MONREとタイ温室効果ガス管理機構（TGO）は2017年8月に協力覚書（MOC）を締結し、その活動の一環として、2018年10月30日に第1回目のTGO-MONRE-JICA共催セミナー「気候変動政策実施の効果的な主流化に向けて」をハノイで開催した。本セミナーは、タイおよびベトナムでの国内の気候変動対策状況やその課題を両国間で共有するとともに、課題克服に向けた議論を行う目的で開催された。国内の気候変動関係者が両国の政策について知見を深める重要な機会であることも鑑み、SPI-NAMAも共催することとした。

第1回目となる本セミナーでは、ベトナム国内の気候変動関係者の参加を得て、ベトナム及びタイにて気候変動政策の第一線に立つ実務者や有識者が登壇した後、質疑応答や議論が行われた。本セミナーでは、当該組織間の協力の背景や現状、両国関係機関およびホーチミン市（HCMC）による気候変動対策の状況や経験などが共有された。SPI-NAMAが実施するMONREやホーチミン市との気候変動緩和政策の策定支援や能力強化の取組とその成果もMONREおよびHCMC/DONREの活動とともに担当者の発表内で紹介され、参加者に広く知られることとなった。本セミナー参加者からは、政府が効果的に気候変動政策を策定し実施するためには、ドナー他の関係者との効果的な連携や民間企業の巻き込みなどが重要との見解も共有された。本セミナーは、南南協力の一環として、ベトナムおよびタイの参加者が、都市や国レベルでの両国の気候変動政策のこれまで展開および課題や教訓を共有し、意見交換を行う非常に有意義な場となった。

ワークショップ参加者

• 【参考】MONREウェブサイト（ベトナム語）（外部サイト）

当日の進捗は以下のアジェンダ（英語）を参照のこと。