森林セクターサポートパートナーシップ(FSSP)REVIEW AND HAND-OVER WORKSHOPが開催されました

2015年12月31日

2015年12月に、ハノイ市内ホテルにて、Forest Sector Support Partnership(FSSP)Review and Hand-Over workshopが開催され、当プロジェクトの宮薗チーフアドバイザーが「これまでのJICAのFSSPに対する支援のレビュー及びポストFSSPへの期待」と題したプレゼンテーションを行いました。

FSSPは1990年代以降、各国ドナーの協調による森林セクター支援の必要性が謳われていた中、2001年に、「5百万ha造林計画」実現のために農業農村開発省森林総局とドナー側との間で協力支援の枠組みが議論された結果、同計画を含む旧「林業開発戦略」の実施を支援するための枠組みForest Sector Support Program and Partnership(FSSP&P)として発足し、その後FSSPと改名し2015年現在JICAを含む約30の団体が参画しています。

FSSPは、ドナー間の調整や情報発信のみならず、森林セクターにおけるベトナム政府とドナー間の重要な政策対話のプラットフォームとして機能し、これまで当国の森林セクターの発展に広く貢献してきましたが、一定の役目を終えたことから、今般、その15年の歴史に幕を閉じることとなりました。

JICAは設立当初からのメンバーとして、各ステークホルダー間での政策的対話の促進、森林保護開発法改正、ウェブサイト運営やニュースレターの発行、ベトナムの森林セクターの概要が取りまとめられた冊子の刊行など、他団体等と協力し、様々な支援を行ってきました。

プレゼンテーションの中で宮薗チーフは、FSSP解散後も、森林総局がその役目を確実に引き継ぎ、今後も各ドナー間および当局との円滑な政策対話・連携が進められることへの期待を述べました。

当プロジェクトとしても、積極的にベトナム当局や各国ドナー間との対話を行い、当国の森林セクターの更なる発展及びREDD+を始めとする気候変動対策の確実な進展に貢献していきたいと思います。

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ワークショップにて発表する宮薗チーフ

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当日は、これまでFSSPの活動に貢献してきた関係者の表彰も行われ、当プロジェクトスタッフのMs.Thuyも受賞しました(右から3番目)。