プロジェクトの進捗確認及び2018年の活動計画について関係者間で議論を行いました

2017年11月8日

11月7日、当プロジェクトの中央管理ユニット(CPMU)の代表で、農業農村開発省(MARD)森林管理委員会(MBFPs)の委員長でもあるトーン氏による議長の下、当プロジェクトの2017年の活動の進捗及び2018年の活動計画を議論する会合をソンラ市(ソンラ省)で開催しました。同会合には当プロジェクトの活動が行われている中央及び各地方省のプロジェクト管理ユニット(PPMU)の関係者が参加しました。

2017年の活動の進捗状況に関しては、一部植林活動の遅れがある等の報告がありましたが、全体としては概ね計画通りに進んでいる旨報告がありました。
タブレットPCを活用した森林モニタリングに関する活動に関しては、各省その有用性は認めつつも、法的に位置付けられることを求める声が引き続き寄せられました。それに対しては、宮薗チーフテクニカルアドバイザーより、現在中央では森林モニタリングに関する通達の改正作業が行われており、森林情報を収集するためのツールの一つとしてタブレットPCが位置付けられる予定の旨、伝えられました。

一方、現在の活動の更なる拡大に関する要望も寄せられました。2018年以降、コンポーネント2のREDD+活動に関して、各省としては今年度4省にて策定・承認されたPRAPに基づき、活動を省内各地に展開したい意向ですが、当プロジェクトの計画としては現在行われているパイロット活動のモニタリングが、活動の中心となっています。トーン委員長からは、JICAからや他ドナーからの継続的なサポートは必要な一方、各省においても、ディエンビエン省において企業と協力して行っている女竹の生産拡大のように、地元にある資源を自ら発掘する努力の必要性が強調されました。

“鉄は熱いうちに打て”ということわざもありますが、現在各省でPRAPが作成され、現場におけるREDD+活動に対する機運も高まっています。その思いが熱いうちに適切な活動を行えることが、現場の主体性な活動を促進させるためにも重要と考えます。我々としても、可能な限りその思いに応えるべく、様々なリソースの活用等を各省に対して提案していきたいと思います。

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トゥアン会合の様子。起立して挨拶しているのは当会合開催地のソンラPPMU代表のティエン氏。

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プロジェクト全体の進捗状況について説明するCPMUのタン副代表。

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トーンCPMU代表の下、活発な議論が行われました。議長からは、今後の活動の充実には各省が自ら新たな支援の発掘を行うことも必要との認識が示されました。

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会場からの質問及びプロジェクトの今後の展開について説明する宮薗チーフアドバイザー。プロジェクトとしては今後も必要なサポートを柔軟に対応していく旨強調しました。