第2回プロジェクト運営委員会会合を開催 -プロジェクトの着実な進捗・後半の方向性を関係者間で確認しました-

2018年5月17日

5月17日、農業農村開発省(MARD)のロン国際協力局長とJICAベトナム事務所柿岡次長による共同議長の下、当プロジェクトの第2回運営委員会会合をハノイ市内で開催しました。同会合には地方省の人民委員会の他、天然資源環境省(MONRE)、MARD関係部局、日本大使館、JICA本部及びJICAベトナム事務所、プロジェクト専門家など約60名が参加しました。
今回の会合は、プロジェクト開始(2015年8月)からほぼ折り返し地点に当たることから中間レビューを主な目的に開催され、プロジェクトのこれまでの成果及び進捗状況を確認するとともに、プロジェクト後半の活動計画について検討が行われました。会合では、プロジェクトがこれまで着実な成果を出してきたことが確認された一方、プロジェクトの内外を取り巻く状況が変化する中、今後それらの成果を持続、そして定着させていくためには、外部との連携や外部の資源活用の必要性が認識されました。その一環として、緑の気候基金(注1)が実施するPilot program for REDD+ Result Based Payments(注2)にベトナムが応募するための準備を、他ドナーとも協力して支援することが、後半の活動内容に新たに盛り込まれました。
プロジェクト後半においても、今回の会合で確認・合意された内容に基づき活動を着実に進めていきたいと思います。

(注1)緑の気候基金(Green Climate Fund:GCF)は、開発途上国の温室効果ガス削減(緩和)と気候変動の影響への対処(適応)を支援するため、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)に基づく資金供与の制度の運営を委託された多国間基金。
(注2)2017年9月のGCF第18回理事会にてREDD+活動を先駆的に行う途上国に対して、合計で最大5億円ドルを支払う(単価5ドル/CO2ton)などの基本方針が示されたところ。

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プロジェクトの進捗状況について説明する宮薗チーフアドバイザー。途中、プロジェクト活動が日本のニュースで取り上げられた際の映像が流され、参加者の関心を集めました。

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会場にはプロジェクトの支援を受けて生産された農産物や、その生産方法を伝えるためのマニュアルなどが展示されました。その中でも産地により味の違うはちみつは参加者に大好評でした。