年次会合でプロジェクトの進捗状況及び2019年の活動計画を議論するとともに、関係者間の相互理解を深めました。

2018年12月12日

12月12日、農業農村開発省林業プロジェクト管理委員会(MBFPs)の副委員長であるソン氏を議長に、当プロジェクトの進捗・課題及び2019年の活動計画を議論する会合をダラット市(ラムドン省)で開催しました。

当プロジェクトは、4つのコンポーネントの下、5省で活動を実施していることから、本会合は、各コンポーネントの活動により得られた知見の共有促進も重要な目的としていました。このことから、中央プロジェクト管理ユニット(CPMU)及びコンポ3の活動が行われているラムドン省の関係者に加えて、コンポ2の活動が行われている北西部4省(ライチャウ、ソンラー、ディエンビエン、ホアビン省)の省プロジェクトコーディネーター(PC)や省プロジェクト管理ユニット(PPMU)の関係者が参加しました。

会合では、CPMUの副代表であるタン氏から、2018年のプロジェクト全体の活動進捗・課題及び2019年の活動計画が報告され、その後、各PC、PPMUからは各省における取組状況及び課題などについて詳細な報告がありました。
その中で、ラムドン省に位置するビズップヌイバ国立公園所長であり、同省のPPMU長でもあるフォン氏は、しいたけ生産の成功を例にあげ、優良事例の横展開の重要性について強調しました。
宮薗チーフテクニカルアドバイザーからは、各参加者からの問題提起と支援要請に対して回答を行うとともに、残り少ないプロジェクト期間を考慮すると2019年は双方にとって非常に重要な年であり、成果目標を確実に達成していく必要がある旨が強調されました。

会合後の現場視察では、プロジェクトの支援を受け、しいたけ生産に取り組んでいる農家を訪問しました。しいたけは高値で取引され、一部はホーチミン市の有名イタリアンレストランに直売されるなど、農家の生計向上に貢献しています。また、ビズップヌイバ国立公園ビジターセンターでは、同公園の貴重で豊かな自然について、多彩な展示物を用いた解説を受けました。

このプロジェクトの大きな狙いの一つは、現場での具体的成果や教訓を中央の政策づくりに活かしていくことにあります。今後も中央政府、地方政府含めた関係者間の知見共有及び連携を密に行い、好循環を生み出す支援を進めていきたいと考えています。

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挨拶を行うMBFPs副委員長のソン氏

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ビズップヌイバ国立公園での活動成果について説明するフォン氏

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しいたけ生産を行っている農家を視察

【画像】集合写真