プロジェクトキックオフ会議の開催

2017年11月23日

2017年11月23日、キックオフ会議をハノイで開催しました。

ベトナム側からは、保健省(以下、MOH)ファン・レ・トゥアン(Pham Le Tuan)副大臣、ベトナム社会保障(以下、VSS)ファン・ルオン・ソン(Pham Luong Son)副長官を筆頭に、本プロジェクトに関係するMOHとVSSの各部局、および関連組織から保健戦略政策研究所、国家健康保険政策カウンシル(注)の構成メンバーを含め、25名が出席しました。日本側は、在ベトナム日本大使館の担当者、JICAベトナム事務所次長、JICA保健政策アドバイザー、プロジェクトメンバーらが出席しました。世界保健機構、世界銀行のドナーからも保健分野の専門家が出席し、会議全体で40名以上が出席しました。

初めに、MOHトゥアン副大臣から、本キックオフ会議開催までの経緯として、2016年国家健康保険政策カウンシルが設立され、2017年7月に本プロジェクトに係る合意文書(RD)が締結されたことおよび締結内容が説明されました。

次に、JICAベトナム事務所次長から、ベトナムのUHC 達成に向け、MOH、VSS だけでなく、関連するドナーとも協力しながら本プロジェクトを推進していくことを伝えました。

また、VSSソン副長官からは、健康保険の実施組織の立場から、支払い方式にかかる改善と基礎的保健サービスパッケージ構築の重要性が言及されるとともに、電子請求審査(e-Claim Review)システムの強化・改善、および健康保険の加入促進等に対する協力要請がありました。

続いて、本プロジェクトのカウンターパートとなるMOH健康保険局カム(Kham)局長から、プロジェクト概要、および具体的な7つのアウトプットについての説明とともに、VSSやJICAを含むプロジェクト推進体制の説明が行われました。

最後に、プロジェクト総括からプロジェクトメンバーの紹介とともに、今後のプロジェクト推進方法等について説明しました。今後、日本の良い経験だけでなく、失敗した経験も共有することを約束し、ベトナムで活用して欲しい旨を提案しました。

本プロジェクトは健康保険にかかる複数の組織が綿密に連携する必要があります。キックオフを皮切りに、各組織が連携してプロジェクト成功に向けて取組んでまいります。

(注)保健大臣に対して健康保険政策及び保険財政に関する政策決定に係る助言などを行う諮問機関。日本の中央社会保険医療協議会に相当する。

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MOHトゥアン副大臣の挨拶

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VSSソン副長官の挨拶

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JICAベトナム事務所次長の挨拶

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キックオフ会場全景

【画像】全体写真