プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)戦略的幹部研修プロジェクト
(英)Project for Training and Refresher Training of Leaders and Managers at Different Levels, especially the Strategic One

対象国名

ベトナム

署名日(実施合意)

2018年9月4日

プロジェクトサイト

ベトナム全国

協力期間

2018年9月4日から2024年3月31日

相手国機関名

共産党中央組織委員会(CCOP)、ホーチミン国家政治学院(HCMA)

背景

ベトナムは市場経済化や対外開放政策に伴い、経済は著しく発展する一方、国家機関の肥大化、行政対応の遅延などの課題が挙がっています。2016年に発足した新政権及び共産党指導部は、行政改革を喫緊の課題として位置づけており、行政改革の推進に向けた検討を進めています。2017年10月の第12期党中央執行委員会第6回総会では、国家機関の整理・効率化、公務員制度改革、公立事業体の改革等の推進を打ち出しています。上記の改革イニシアティブを効果的かつ実効性のあるものとするためには、諸外国の知見も踏まえつつ、ベトナムの実情に合わせた改革を推進する次世代リーダーの育成が必要です。特に、日本側有識者との意見交換、ネットワーキングを通じて、日本の近代化や経済発展に伴う経験・諸課題、問題解決に向けた取組みに関する日本の知見・経験を多く得ることを通じ、ベトナムの行政改革に貢献することが期待されます。

目標

上位目標

1.研修での成果を踏まえ、行政改革の推進及び新しい社会経済モデルの構築のためのアクション及びイニシアティブが取られる。
2.ベトナムの次世代リーダー及び日本側有識者(政府、経済界、学界)の人的及び組織的ネットワークが強化される。

プロジェクト目標

研修で得た知見を活かして、行政改革及び新しい社会経済モデルの推進を担うベトナムの次世代リーダーが育成される。

成果

1.ベトナムの次世代リーダーが、日本側有識者(政府、経済界、学界)との意見交換を通じ、行政改革の推進及び新しい社会経済モデルの構築のために必要なアクションにかかるアイディアを形成する【CCOP短期研修】
2.本邦研修参加者が、日本側有識者(政府、経済界、学界)との意見交換を通じ、公務員改革及び社会・経済開発推進のために必要なアクションにかかるアイディアを形成する【戦略的幹部養成研修(注)】
3.ベトナムの次世代リーダーが、日本側有識者(政府、経済界、学界)との新たな繋がりを得る【CCOP短期研修】【戦略的幹部養成研修(注)】
4.特定のテーマに関する政策提言が作成される【中期研修】

活動

1-1.National/Professional/Local leadersに対するCCOP短期研修を実施する。

2-1.ベトナムで実施する戦略的幹部養成研修(ロップチェンルック)(注)に対し、日本人専門家(講師)を派遣する。
2-2.戦略的幹部養成研修(ロップチェンルック)(注)に対し、本邦研修を実施する。

3-1.ベトナムの次世代リーダーと日本側有識者(政府、経済界、学界)との意見交換を実施する。
3-2.本邦研修前及び研修後のフォローアップ活動を実施する。

4-1.中期研修を実施する。
4-2.中期研修前及び研修後のフォローアップ活動を実施する。

(注)戦略的幹部養成研修(通称「ロップチェンルック」)は、ベトナム指導部人事が刷新される2021年冒頭に開催予定の第13期(2021~2025年)共産党大会において、共産党中央執行委員会委員に選出される候補者を対象として実施している研修。"

投入

日本側投入

専門家派遣:長期専門家2名(チーフアドバイザー、業務調整/ガバナンス)、短期専門家
研修員他:本邦研修、現地研修、フォローアップ現地セミナー
現地活動経費:プロジェクト活動に係る現地経費

相手国側投入

カウンターパート配置
運営経費:プロジェクト運営管理にかかる費用、ベトナム側関係者の国内旅費等