日越共同イニシアティブ(第8フェーズ)プレキックオフ会合

2020年12月9日

2020年12月9日、日越共同イニシアティブ(第8フェーズ)のプレキックオフ会合(日本側議長:駐ベトナム日本国特命全権大使、ベトナム側議長:計画投資省副大臣)がベトナム計画投資省において開催されました。

この会合では、同イニシアティブの第8フェーズ(期間は2022年12月までの予定)において実施する行動計画に関する各作業チーム(WT)による説明等が行われました。

この中で、作業チーム1(WT1)の日本側チームリーダーである中川幹久弁護士からは、WT1の行動計画の一つの項目として、JICAによる「改正競争法に基づく競争政策施行能力強化プロジェクト」(JICA競争法プロジェクト)と連携し、競争法関連のガイドラインや関係法令等の和訳や英訳を行うことなどの活動を実施していくことについて紹介がなされるとともに、当該活動によって、ベトナム市場の透明性を高め、投資環境の整備への貢献が期待される旨の説明がなされました。

また、ベトナム側からも、JICA競争法プロジェクトと連携し、上記の行動計画を実施することとしている旨の説明がありました。

現在、ベトナム競争消費者庁においては、JICA競争法プロジェクトによる支援を活用し、2018年競争法の運用指針の作成作業等が行われており、これらのガイドライン等を広く周知することは、日本企業を含む幅広い事業者におけるベトナム競争法の予見可能性を高め、投資先としてのベトナム市場の魅力を高めることにつながるものと考えられます。今後、日越共同イニシアティブのWT1における活動とも連携・協力することにより、ベトナムの投資環境整備に対するより一層の貢献が可能となるものと思料されます。

【画像】

プレキックオフ会合の様子