トゥエンクアン省で苗木の生産管理技術に関する研修が開催されました。

2022年8月15日

7月14日、トゥエンクアン省で持続的森林管理計画の活動支援の一つとして研修が開催されました。トゥエンクアン省の支援対象は、タンチャオ特別利用林管理委員会(以下、タンチャオ委員会)です。特別利用林とは、国立公園や自然保護区といった貴重な動植物が生息していたり、珍しい景観の自然からなる森林のことで、保護対象となっています。しかし、タンチャオ委員会は予算不足等の理由から、特別利用林を適切に保護・管理することが難しい状況にありました。そのため、タンチャオ委員会は苗木の生産販売の取り組みを始めることを計画し、当プロジェクトに苗木の生産管理技術研修の開催を要望しました。

研修では午前に講義、午後に現地視察が行われ、タンチャオ委員会から15名が参加しました。研修内容は、林業用苗木の品種と苗畑の基準、また苗木の管理規定と代表的な品種であるアカシアマンギウム、アカシアハイブリッド等の生産技術、病虫害の予防と制御、廃棄物の管理についてと多岐にわたりました。

研修生でありタンチャオ委員会の代表であるソン氏は「研修はとても有意義であり、地方の森林保護局とタンチャオ委員会の職員の苗木生産に関する能力向上に役立った。研修生たちは高品質の苗木生産技術をタンチャオ委員会や近隣の森林所有者に広めていくだろう。新しい苗木生産の取り組みがタンチャオ委員会や近隣の森林所有者にとって新たな収入源となり、それと同時に森林保護にも貢献することが期待される。」と感想を述べました。

当プロジェクトは今後タンチャオ委員会の苗畑造成活動を支援し、10月に種まきが行われる予定ですのでまたプロジェクトニュースで報告したいと思います。

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苗木の生産管理や技術について重要なポイントや経験を参加者と共有

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先進的な取り組みをしている苗畑を視察

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挿し木繁殖についての説明