モバイルアプリケーションを活用した森林モニタリング研修

2022年10月5日

当プロジェクトでは、森林モニタリング研修をトゥエンクアン省、ホアビン省、ソンラ省、ラオカイ省の4省で開催しました。本研修は前フェーズから継続的に支援してきているタブレットPCやスマートフォンを活用した、森林モニタリングアプリケーション(通称、FRMS Mobile App)の研修です。JICAはベトナムの森林モニタリングの精度と質の向上に向けた支援を実施してきており(注1)、前フェーズの成果をより広範囲に展開し、かつ技術を定着させることを目的に実施しました。

各研修は、2022年7月20日から8月26日までの期間に計5回開催されました。

・ラオカイ省:2022年7月20日から7月22日
・トゥエンクアン省:2022年7月27日から29日(1回目)、2022年8月24日から26日(2回目)
・ソンラ県:2022年8月3日から5日
・ホアビン省:2022年8月10日から12日

今回の研修では、森林モニタリングを担当する省レベルの森林保護局(FPD)の森林官を対象としました。3日間の研修は、2日間の屋内研修と1日間の屋外研修で構成されています。屋内研修では、FRMSおよび関連ツールについての知見と理解を深める講義を、屋外では実際にMobile Appを活用した実習を行いました。

トゥエンクアン省ではFRMS Mobile Appの導入が初めてのため、スキルと知識の習得に重点を置きました。他の3省はすでに前フェーズで、JICAおよびUN-REDDとのドナー連携により導入されているため、モニタリング技術と知識の振り返り行うことでMobile Appの知見と技術の定着、そしてアップデートされた機能の習得を中心とした研修としました。今回各省からの参加者は25~ 30名であり、計147名の参加者が研修を受講しました。

この森林官たちは、各々担当する地区の森林官にFRMS Mobile Appの利用方法を講義する、省森林モニタリング推進の中核職員になります。

前フェーズからの継続で、FRMS Mobile Appはベトナムで森林が存在する60省のうち19省にまで拡大しました。プロジェクトでは、 ベトナムの森林モニタリング精度と質の向上に貢献するため、研修を受講した森林官とともに引き続き必要な支援を続けていきます。

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ソンラ省での屋内トレーニング

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ホアビン省での屋内トレーニング

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ラオカイ省での屋外トレーニング

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トゥエンクアン省での屋外トレーニング