プロジェクト概要

プロジェクト名

(日)ベトナム 中部地域医療サービス向上プロジェクト
(英)Project for Improvement of Medical Service in the Central Region

対象国名

ベトナム

署名日(実施合意)

2005年6月27日

プロジェクトサイト

フエ省

協力期間

2005年7月1日から2010年6月30日

相手国機関名

フエ中央病院

日本側協力機関名

厚生労働省、国立国際医療センター他

背景

ベトナム保健医療セクターは、ドイモイ政策導入による経済成長や民間医療サービスの自由化、医療保険制度の導入等の結果、主要保健指標も大幅に改善されてきたが、一方で所得格差の拡大、山間部と都市部での医療サービスの格差の増大が新たな問題となっている。中でも、中部地域は他の地域と比較して経済発展が遅れ貧困層の割合が高く、保健指標も他地域に比較して劣っている。ベトナム保健省は、医療従事者の地域格差を緩和するために、全国の上位医療施設に対して下位医療施設の医療技術向上を目的とした指導活動を義務付け、上位医療施設内にその指導活動を企画・運営する地域医療指導活動室を設置することを推進している。中部地域の基幹病院であるフエ中央病院では、1998年に同室を設置して省病院を対象とした研修を実施してきている。しかし、その研修活動は必ずしも十分なものではない。したがって、中部地域全体としての健康水準向上のためには、同地域の各省病院が期待された医療サービスを提供できるように、フエ中央病院の研修機関としての機能を高め、省病院に対する指導、研修活動を拡充させることが急務となっている。

本プロジェクトは、ベトナム中部地域の基幹病院であるフエ中央病院におけるモデル医療サービスの実践、中部地域の省病院の医療サービスの把握、研修運営体制の確立を通じて、同病院が中部地域12省1特別市の14ヶ所の省病院を対象として実施する人材育成が拡充することを目的とする。

プロジェクト概要図

目標

上位目標:

中部地域の省病院の医療サービスが改善される。

プロジェクト目標:

フエ中央病院の省病院を対象とした研修機能が拡充される。

成果

  1. 省病院の模範となる医療サービスがフエ中央病院で実践される。
  2. 研修運営体制がフエ中央病院で確立される。
  3. フエ中央病院が各省病院の医療サービスの状況を把握する。

活動

  1. 成果1に対応する主な活動:看護管理の改善、トータル・ケア(ベトナム政府が病院の医療サービスの質の向上を目指して推進している「患者中心のチーム医療」の概念)の 改善、院内感染対策の改善、医療機材保守管理の改善。
  2. 成果2に対応する主な活動:フエ中央病院における研修ユニットの設置、計画から実施・評価に至る研修管理の確立、研修調整委員会の設置、教材開発、省病院に対する研修 情報の広報(優先研修テーマは、救急、産科、小児科、麻酔、看護管理)。
  3. 成果3に対応する主な活動:省病院データベースの維持管理、研修ニーズ調査の実施、研修効果の調査の実施。

投入

日本側投入:

  • 専門家派遣長期:3名(チーフアドバイザー、業務調整員、看護管理)、短期:年間3〜4名(機材保守管理、研修管理、院内感染対策等)
  • 機材供与:研修管理用機器、車両等
  • 研修員受入れ:年間3〜4名程度(研修管理、院内感染対策、看護管理等)
  • 現地業務費:省病院スタッフ研修経費、教材作成費等

相手国側投入:

  • カウンターパートの配置 事務所の提供(病院敷地内の事務所)、オフィス機器、研修実施経費、研修施設の確保プロジェクト活動費  事務所維持管理費用等