ベトナム社会主義共和国(以下、「ベトナム国」という)では、急激な社会経済発展及び都市化の進展に伴う環境汚染の顕在化を受けて、政府は1994年1月10日に制定した環境保護法の改定を進めるともに、環境に配慮した持続的な開発を目指した「ベトナムアジェンダ21」を首相決定として採択(2004年8月17日付)した。また、政治局決議第41号(2004年11月15日付)により、2020年までに工業国化・近代化を確立するという国家戦略の中で、環境保護政策の強化を謳っており、3Rイニシアティブの理念は、同政策の中で一つの重要課題として位置づけられている。また、ベトナム国は、行政機構面において、2002年に環境関…