プロジェクト概要

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浄水処理指導

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浄水場設備点検指導

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水質試験指導

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配管敷設指導

プロジェクト名

(日)ベトナム国 中部地区水道事業人材育成プロジェクト
(英)The Project on Human Resources Development for Water sector in the middle region of Vietnam

事業事前評価表

PDM(PDF/55KB

対象国名

ベトナム

署名日(実施合意)

2006年12月8日

プロジェクトサイト

ベトナム国中部地区トゥア・ティエン・フエ省(地図:PDF/122KB

協力期間

2007年3月1日から2009年2月28日

相手国機関名

トゥア・ティエン・フエ水道公社

背景

ベトナム社会主義共和国(以下「べ」国)では、1986年から実施されているドイモイ政策により社会経済の著しい発展がみられる一方、所得格差の拡大、農村部と都市部での公衆保健・衛生サービスの格差の増大が新たな問題となっている。そのなかでも、中部地域は他の地域と比較して経済発展の遅れから貧困層の割合が高く、保健・衛生指標も他地域に比較して劣っている。

「べ」国政府は2010年までに都市人口の95%、農村人口の75%が安全な水にアクセスできることを「2006〜2010年の社会経済5ヵ年計画」の保健・衛生分野の目標の一つとして掲げているが、同目標を達成するためには上水道分野の人材育成が重要な課題であると認識されている。

「べ」国中部地域に位置するフエ省都市部における給水率は75%であり、同省の都市部(フエ市及び5万人以上の町)での給水を担当しているCOWASUは、2010年までに、省内の都市部での給水率を90%に上げることを目指し、事業の拡大を図っている。また、COWASUでは安全で安定した給水を行うことを課題とし、その一環として住民に対して「安全な水宣言」 を行うことを計画している。この目標を達成するために、適正な浄水処理、給水施設の運転・維持管理、配水管網の適正な水質・水圧管理がなされる必要がある。また、COWASUにおいては「安全な水宣言」を行うための条件の整理ができていない状況であるため、その条件の整理・確定も行う必要がある。

COWASU職員には近年採用された者が多く、組織として人材育成・人事管理能力の向上も求められており、さらに住民サービスの向上も必要とされる。このように人材育成に関するニーズが高いことが確認されている。

そこでJICAは草の根技術協力にてCOWASUに対して技術移転を行った経験を有する横浜市水道局とともに「安全な水宣言」に向けたCOWASUの能力向上を目標として、二年間の技術協力プロジェクトを実施することを決定した。

目標

上位目標:

COWASUの運営、管理能力が向上する。

プロジェクト目標:

安全な水宣言に向けたCOWASUの能力が向上する。

※「安全な水宣言」とは、COWASUが浄水、配水している水が安全であることを住民に対して宣言することである。これを行うためには最低限クリアすべき水質検査項目の確認、適正水圧の維持、残塩の確認を行う必要がある。

成果

  1. 水質管理能力が向上する。
  2. 配水管網管理能力が向上する。
  3. 人材育成・人事管理能力が向上する。
  4. 顧客ニーズへの対応能力が向上する。

活動

    1. 安全な水宣言を行うための条件を整理し、確定する。
    2. 安全な水宣言のためのアクションプランを作成する。
    3. ISO17025取得のための指導を行う。
    4. 安全な水宣言及びISO17025取得に必要な水質分析にかかる研修を実施する。
    5. 浄水処理技術及び浄水施設の運転技術にかかる指導を行う。
    6. 水質管理計画の策定のための指導を行う。
    7. 水質分析及び浄水にかかるセミナー及びワークショップを開催する。
    1. 配水管網管理計画の改善のための指導を行う。
    2. 配水管網モニタリング(水圧、流量、残塩、その他)にかかる指導を行う。
    3. 施工管理技術にかかる指導を行う。
    4. 配管敷設技術にかかる研修を実施する。
    5. 無収水(NRW)の低減にかかる指導を行う。
    6. 配水管網の設計及び改良にかかる研修を実施する。
    7. 配水管網及び無収水の管理にかかるセミナー及びワークショップを開催する。
    1. 人材育成計画にかかる指導を行う。
    2. 人事管理にかかる指導を行う。技術職及び技能職を対象とした研修計画を作成する。
    3. 管理職を対象とした研修計画を作成する。
    4. 3-c,3-dで作成された研修計画に基づいてCOWASUが実施する研修をモニタリングする。
    5. データ収集・管理にかかる指導を行う。
    6. 人材育成及び人事管理にかかるセミナー及びワークショップを開催する。
    1. 顧客ニーズにかかる情報を収集する。
    2. 顧客満足度アンケートの結果を分析する。
    3. 4-bの結果を基にサービス向上計画を策定する。
    4. カスタマーサービス向上にかかるセミナー及びワークショップを開催する。
    5. COWASUの広報・住民啓蒙計画を策定する。
    6. 広報・住民啓蒙計画を実施する。

プロジェクトの概要