ベトナムでは、社会主義市場経済への移行に伴う改革の一環として、2010年を目処に税務行政の近代化が進められており、(1)賦課課税制度から申告納税制度への移行、(2)税務行政組織の機構改革、(3)大規模な電算システムの導入、(4)職員資質向上のための訓練制度整備、(5)納税者サービスの改善等が取り組まれている。現在実施中の「税務行政支援改革プロジェクト」においては、職員の資質向上による調査・納税者サービス等の水準向上を目標に他の職員を指導する立場となる一部のコア職員を対象にセミナー・研修を実施し、日本における制度及び取り組みの紹介やベトナムにおける課題に対する指導・助言を実施しているところである…