プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)橋梁維持管理能力向上プロジェクト
(英)Bridge Maintenance Capacity Building Project

対象国名

ザンビア

署名日(実施合意)

2014年9月4日

プロジェクトサイト

RDA本部(所在地:ルサカ)を拠点とし、ザンビア全土のRDAが管理する幹線道路の橋梁を対象とする

協力期間

2015年2月1日から2017年8月31日

相手国機関名

(和)道路開発公社
(英)Road Development Agency

背景

ザンビアは南部アフリカに位置し8つの国に囲まれた内陸国で、道路網は首都ルサカを中心とした7つの主要回廊から構成されています。全国の道路総延長は約67,000kmで、そのうち約39,800kmが基幹道路網(Core Road Network for Zambia)とされ、うち約460橋の橋梁が含まれています。国内貨物輸送のほとんどが道路および橋梁を利用しており、道路交通網の整備はザンビアの経済活動を支える上で非常に大きな役割を果たしています。

ザンビア政府は、基幹道路網の道路・橋梁の建設・維持管理を行うため、2002年道路開発庁(Road Development Authority 以下RDA)を設立し、建設・維持管理を行っています。

しかしながら、RDAの人員や技術能力の不足などから橋梁維持管理に関しては、これまでほとんどなされて来ませんでした。そのため、橋梁の老朽化が進み、落橋等の危険な状態にさらされています。このことを踏まえ、RDAは、橋梁維持管理に関する組織強化を図り、橋梁維持管理への取り組みを始めましたが、橋梁維持管理にかかる知見や技術力が不足しており、体系だった業務実施が出来ないことが課題となっています。以上の経緯から、ザンビア政府はわが国に対して橋梁の維持管理および補修に関する技術協力を要請し、本プロジェクトが実施される運びとなりました。

目標

上位目標

橋梁の維持管理がRDAにより定期的に実施される。

プロジェクト目標

橋梁維持管理に係る計画立案から業務管理に至るまでのRDAの能力が強化される。

成果

1. RDA職員が日常維持管理の業務サイクルを理解し、同業務の実施監理が出来る
2. RDA職員が橋梁点検データを橋梁補修あるいは架け替えのための調査や計画策定等に活用できる
3. RDA職員の橋梁補修技術に係る知識が強化され、点検結果を用いてパイロット橋梁の補修に係る計画立案ができる
4. 橋梁の日常維持管理・補修の業務外部委託に係るRDAの契約監理能力が強化される

活動

1-1. 橋梁日常維持管理ガイドラインを作成する。
1-2. 橋梁日常維持管理の概念、技術等に関する研修を行う。
1-3. RDAが発注する橋梁日常維持管理業務をパイロット事例として現場研修(OJT)を実施する。

2-1. 定期点検データの照査を行う。
2-2. 橋梁点検ガイドブックを作成する。
2-3. 橋梁定期点検の現場研修(OJT)の実施する。

3-1. BMSの橋梁点検データに基づく、補修あるいは架け替え実施計画の策定する。
3-2. 橋梁補修ガイドブックを作成する。
3-3. 補修プロジェクトの現場視察の機会を提供する。

4-1. 日常橋梁維持管理の外部委託契約書および各種図書(特記仕様書など)等の文書サンプル作成する。
4-2. 橋梁補修契約の特記仕様書等の技術内容の作成する。