南部州結核検体搬送システムオリエンテーション・シミュレーションワークショップ実施

2018年7月12日

第2期目となる結核検体搬送システムの研修を6月6~8日に南部州チョマ郡、13~15日にカロモ郡でそれぞれ実施しました。第1期目の研修は今年1月に完了し、その研修を受講した施設では結核検体搬送がすでに開始されています。

今回は2018年7月に搬送を開始する保健施設46ヶ所(チョマ郡28、カロモ郡18)から64名(チョマ郡43、カロモ郡21)が参加しました。

研修は3日間の内容で、初日はオリエンテーションとして結核についての基礎、検体の採取や保管、搬送の仕方等について講義形式で行い、二日目と三日目は搬送システム構築に際して作成した手順書に沿って各施設における搬送の流れを実際にシミュレーションしました。

第1期目の研修はチョマとカロモの二つの郡が南部州保健局と当プロジェクトの技術支援のもと共同で行われましたが、今回はそれぞれの郡保健局がワークショップの計画段階から主導し郡ごとに別々に開催されました。ワークショップの内容もそれぞれの郡の状況に合わせた形に変更され、同じ研修内容をカバーしながらも違った流れのワークショップとなりました。

結核検体の質は検査結果に大きな影響を与えるため、検査ができる施設に到着するまで検体の質を可能な限り維持することが搬送システムにおいて重要となります。そのためにも各施設が自分たちの役割を理解し、手順通り適切に行動できるかが鍵となります。

今回のワークショップに参加した46ヶ所の保健施設は7月より検体搬送を開始、これにより第1期目のグループを含め、チョマ、カロモ両郡のすべての施設で検体搬送が行われることになります。郡保健局が検体搬送システムを適切に運営していけるよう今後も支援を続けていきます。

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チョマ郡での講義の様子

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チョマ郡での検体搬送システムのロールプレイングの様子

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カロモ郡での喀痰スライド作成実習の様子