JICAと世界の関わり方

なぜ開発途上国を支援しているのか。
そして、どのような支援を行っているのか。
日本のODAを一元的に実施する唯一の開発援助機関として、
JICAが担う役割についてご紹介します。

開発途上国の課題は、世界の課題

世界には200近い国・地域があり、そのうち150以上は開発途上国と呼ばれる国々です。
多くの開発途上国は貧困や紛争といった問題を抱え、
貧困による衛生事情の悪化が感染症の蔓延や環境汚染につながっています。
また貧困は、教育や雇用の機会を奪い、社会不安を招く原因にもなっています。
つまり開発途上国が抱える問題は、世界規模での環境破壊や感染症の蔓延、
紛争問題の深刻化といった形で、世界全体の脅威となるのです。
相互依存を深める現在の世界では、もはや自国だけで平和や繁栄を
享受しようとする姿勢は成り立ちません。
日本を含む先進国には、積極的にこれらの課題を解決していく責任と使命があるのです。

世界に依存する日本

生活 Life

輸入品なしには成立しない日常生活

日本の食料自給率は約4割。小麦・大豆のほとんど、果物や肉類の大半を輸入に頼っています。食料生産には多くの水を使用しますが、多くの国で水の確保が問題となっています。日本が輸入しているこれらの食糧を、すべて国内で生産したと仮定した場合に必要な水量(仮想水)を試算すると、日本は世界の水を年間640億㎥も使っている計算になります。日本の年間水使用量は839億㎥(2003 年)ですから、その約3/4 に当たる仮想水を世界から輸入していることになります。また衣料品は50%以上を途上国から輸入しており、テレビゲームやパソコン、ビデオカメラなど、身近な電気製品も高い開発途上国依存度を示しています。

経済 BUSINESS

開発途上国なしでは成り立たない日本のモノづくり

日本の貿易における開発途上国への輸出・輸入の比率は、アジア諸国の台頭に伴って上昇し続けており、日本の製造業において、開発途上国との関係はなくてはならないものになっています。人件費や原材料などのコスト削減と現地におけるマーケット開拓のためにアジアなどに進出する企業も多く、製造業における海外生産比率は、2005年までの10年間で、2倍の伸びとなっています。近年はアフリカ諸国との貿易も、資源・エネルギーや食料品などの分野で拡大傾向を強めています。

資源 RESOURCE

日本の発展にも重要なアフリカとの関係構築

日本は原油、天然ガス、鉄鉱、銅鉱などの資源・エネルギーのほぼ100%を輸入に頼っています。また、携帯電話などの製造に不可欠なレアメタルの多くを、アフリカに依存しているのが実情です。現在、エネルギー・資源の輸入額の約6割を中東に、約2割をアジアに依存していますが、近年アジアへの依存度は低下傾向にあり、アフリカへの依存度が増加しつつあります。これらの資源・エネルギーを産出する開発途上国の安定と発展、そして良好な関係構築は、日本の国益の面からも非常に重要だといえるでしょう。

私たちの生活、私たちがよってたつ経済は、
すでに国際社会との協調なくしては成り立ちません。
グローバリゼーションの進展に伴い、このような相互依存の関係が深化した今、
開発途上国の安定と繁栄は日本の安定と繁栄にとっても不可欠なものです。
開発途上国の社会・経済の発展を支援することは、日本と世界の未来を守っていくこと。
ODAは単なる慈善活動ではなく日本と世界が共存していくための
戦略的ツールと言えるのです。

JICAが担う役割

ODAとは。JICAの役割とは。
開発途上国を支えるJICAの支援内容をご紹介します。

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