JICA防災事業関係者ミリアム・ウルスア氏、2022年国連笹川防災賞受賞(メキシコ)

2022年6月27日

2022年5月23日から5日間インドネシアのバリで、国連防災機関(UNDRR)主催の防災グローバルプラットフォーム会合(Global Platform for Disaster Risk Reduction, GPDRR)2022が開催され、JICA防災事業の関係者でもあるメキシコ市・市民保護局長のミリアム・ウルスア氏が、2022年国連笹川防災賞「個人部門」で、中南米地域の女性としては初めて1位を受賞されました。
ウルスア氏は防災分野の業務に40年間携わり、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)コンサルタントとして、ハイチ地震を始めとする様々な災害による社会経済的被害状況について調査した経験を持ち、2018年にメキシコ市・市民保護局長就任後は、「レジリエント・シティ・イニシアティブ」の活動を推進しています。また局長就任後の2019年、「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」に参加している日本人研修生8名に対し、「メキシコの防災戦略コース」の受入機関として研修を実施し、同氏自身も、2021年度JICA課題別研修「中南米総合防災」にも参加されました。
また今回、受賞は逃したもののJICA防災事業の重要な協力機関の一つであるチアパス州市民保護局も、2022年国連笹川防災賞「団体部門」の受賞候補にノミネートされるなど、非常に高い評価を得ています。

なお笹川防災賞は、自然災害のリスクを軽減するための取組みを実施している団体及び個人の活動を促進することを目的にその優れた活動を表彰するもので、1986年に日本財団と国連により創設されました。JICA関連では、2011年に中米防災調整センター(CEPREDENAC:中米広域防災能力向上プロジェクト"BOSAI"のC/P機関)、2017年にはブラジルでの技術協力プロジェクト「統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト」(GIDES)が同賞を受賞しています。

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国連笹川防災賞受賞の名誉メダルとトロフィーを受け取るウルスア氏(2022年5月30日)【UNDRRのホームページより】