2009年度 青春の手紙でつなぐ、知らない「今」と未来の「自分」

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今年度の参加者。ワークショップでは和気あいあいの中にも、時には熱く語り合いました。

自分自身の在り方や生き方について真剣に悩み、考え始める時期を迎えた高校生を対象に、世界の現状や多様な人間の在り方を知り、自ら考えてもらう機会を提供する「サマーセミナー」。今年度は「世界の子どもをつなぐ教室」実行委員会と協力して企画しました。開発途上国に生きる同年代の若者との交流を通じて、高校生は何を見つけるのでしょう。

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みんな、生き生きした表情で「マーケットでの一コマ」を演じています。

今年のサマーセミナーは8月7日・8日、8月22日・23日の全4日間プログラム。「開発途上国の若者と手紙を交換する」ことを通して、今の自分を見つめ直すきっかけをつかもうというのがねらいです。北大や道教育大札幌校の学生を中心とする「CCC世界の子供をつなぐ教室実行委員会」の企画をJICA札幌が応援する形で実現しました。

初日の8月7日は40名近い高校生たちが集まり、CCCメンバーや大学生インターンと一緒になって相互に交流しながら、世界のことを学びあいました。「青春の手紙」の送り先の一つはカンボジアです。各グループに渡された3枚の写真をもとに、カンボジアの暮らしについて想像力を働かせながら、それぞれユニークなストーリーを考えました。中には、寸劇でカンボジア人になりきる参加者も!

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地雷原体験アクティビティでは、無事に通り過ぎた後「めっちゃ、怖かった…」というつぶやきが。

カンボジアのことを知る上で、地雷の問題はやはり避けて通れません。まずはさまざまなデータで地雷に関する基礎知識を頭に入れたあと、カンボジアの人々が日常生活の中で隣り合わせている、地雷の恐怖を疑似体験しました。地雷原の中、生活に必要な水を汲みに行く子どもの気持ちになり、誰もが真剣な表情で参加していました。

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「日本でも食事の前には手を洗うと思っていたけど、ネパールほどではなかったね。」

セミナー2日目は、途上国に対する思い込みや偏見に気づくワークショップから始まりました。ふだんあまり意識することはないけれど、途上国の人たちに対して偏ったイメージを持っていたかも…。

ネパールの子どもたちはよく遅刻するそうですが、そこにはちゃんと理由があります。「どんなに遅刻しても、無事に学校に来て顔を見せてくれればそれでいい…」世界には、そんなささやかな願いさえも叶わない場所があることを知りました。

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研修員に渡した「旅の指さし会話帳」なんて、いらなかったかも!

お昼はカンボジアからの研修員と、昼食をともにしながら楽しく交流しました。英語ができる人もできない人も、物おじせずに話しかけます。大学生の英語ヘルパーもスタンバイしていましたが、あまり出番がないほど高校生たちは積極的でした。4名の研修員もフレンドリーで、交流の継続を申し出てくれる人もいました。

青春の悩み、カンボジアにもある?

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どんな返事が返ってくるかな?期待と不安を胸に、それぞれの思いを綴りました。

午後はいよいよ手紙を書く作業にとりかかりました。カンボジアNGO学校に通う同年代の若者たちに向けて、青春の悩みを打ち明けます。まだ見ぬ文通相手に対する期待と不安が入り混じりながらも、自分のこと、家族のこと、友達、恋愛、部活…それぞれの思いを精一杯綴りました。

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「ちゃんと届けてよ!」
「無事に帰ってきてね。」

心をこめて綴った手紙を、“ポストマン”に託しました。CCCメンバーが現地に飛び、カンボジアNGO学校を訪れて直接手渡します。いったいどんなお返事が返ってくるでしょう?

8月22日からのセミナー後半では、カンボジアとインドの若者が綴った手紙を題材に相手の悩みを共有し、さらに深く自分の生き方を見つめ直します。最後は「自分たちがこれからできること宣言」でしめくくるこのプログラム、高校生たちの熱い夏はまだ終わりません!

関連リンク:
「世界の子どもをつなぐ教室実行委員会」