2010年度 第1回 国際協力のトビラ−世界って先進国だけじゃない−文化

2010年8月20日

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グループワークでいろんな人と話せた!後ろには先生方も来て、一緒に学ばれました

8月5日、高校生を対象として国際理解教育を行う「高校生対象プログラム−国際協力のトビラ〜世界って先進国だけじゃない〜」がJICA札幌で行われました。1年生から大学受験を控えた3年生まで約25人が集まり、青年海外協力隊経験者である田中肇さんのウズベキスタンについてお話を聞き、途上国と日本の比較を中心に異文化を学びました。

アイスブレーキング! 知らない人とも打ち解けよう!

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どれがネパールの写真?

最初のプログラムはみんなの気持ちをほぐすためのアイスブレーキング。
まずは、部屋の四隅に張ってある四枚の写真から「ネパールの写真」だと思うものを選びます。

次に、最初に配られた名札の後ろにこっそり入っていた写真の切れ端を無言でみんなと合わせてグループを作る「写真あわせ」を行います。

最後にそのグループ内で「自分の名前」「学校」「好きな言葉」「行ってみたい国」を書いてグループ内で自己紹介する、自己紹介ゲーム。

三つのアイスブレーキングを通じて、最初はぎこちなかったものの最後にはみんな自然に笑顔になり、グループでわいわい楽しんでいました。

自己紹介ゲームではみんな「好きな言葉」に悩みに悩み、「努力」「be happy」など書いている人もいれば「脱力」など思わずなんで?と聞いてみたくなる答えも。行ってみたい国ではイギリス、イタリア、オーストラリア、韓国などメジャーな国が多かったです。途上国に行きたい!と書いてくれた人はほんの少し。この後のウズベキスタンのお話を聞いて途上国に行ってみたいと感じる人は増えるのでしょうか…

ウズベキスタンってどんな国?

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アジアといえば、「赤」「茶」「オレンジ?」

まずは、ウズベキスタンについての事前アンケートを行います。
「ウズベキスタンってどんなイメージ?」
「色でいうと何色?」
などグループで話し合ってもらいました。ウズベキスタンがよく分からないという高校生が多かった中、みんな一生懸命話し合って
「家族を大切にしてそう」
「宗教が厳しい」
「動物に優しい」
など意見を出してくれました。その後、ウズベキスタンの民族衣装に身をつつんだ田中さんが登場。実際に観光業でウズベキスタンに2年間、青年海外協力隊として活動されていた田中さんのお話にみんな興味津津。協力隊に行こうと思った動機からウズベキスタンの文化や食生活まで、実際の写真や面白いお話を交えつつ、幅広くたっぷりと話して頂きました。

日本とウズベキスタン どこが好き?嫌い?

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ウズベキスタンがどこにあるか知っていますか?

ここからみんなでワークショップ!開発途上国と日本の暮らしを比較し、自分たちの生活について考えるために「比べてみよう開発途上国と日本」をグループワークで行いました。ポスターに十字を書き、ウズベキスタンと日本のいいところと悪いところを書き出してもらいました。一斉に書き出すグループもあれば、慎重に話し合っているグループもありました。グループで話し合って書き出し終わったら、グループごとにみんなの前で発表!共通して書かれていたウズベキスタンの好きなところは、
「家族を大切にする」
「友達のお誕生日を祝うために学校を休める」
嫌いなところは、
「眉毛がつながっていることが美人」
「パンを直接テーブルに置く」
でした。

一方、日本の好きなところは、
「便利」
「衛生面が整っている」
これに対して嫌いなところは、
「政治が難しい」
「人間関係が冷めている」
などの意見がよく出されました。他にも班によってはウズベキスタンの嫌いなところとして「落ちたパンにキスをして戻す」や、日本の嫌いなところとして「総理大臣がよく変わる」などの意見もあげられました。全体的に両国とも嫌いなところの方がよくあげられていたように感じました。

最後に「みんなにとって『お箸を使ってご飯を食べる』ということを自然なことと思うように、ウズベキスタンの人にとって『パンを直接テーブルに置く』ことは自然で当り前であること」という話を聞き、みんな納得していました。

「当たり前」なんてない!

最後に今日一日の振り返りで学んだことを一言で表してみました。
「知る=考える」
「文化理解」
などいろいろな言葉でみんな表わしてくれました。
「日本で当たり前のことが世界で当たり前じゃない」ということから、「当たり前なんてない」と書いてくれた人も。

最後のアンケートでは
「嫌だと思っていたところを理解しようとすることは大切だと思った」
「ウズベキスタンと日本を比較し、認め合うことが大切だと感じた」
「ウズベキスタンから学ばないといけないこともあることを考えさせられた」
など、みんなが国際理解を経験出来たようでした。このたった4時間のプログラムを通して高校生のみんなが自分の中になかった新たな考えを生みだし、途上国に少しでも興味や理解を示してくれました。国際協力全体からみると小さなことかもしれませんが、将来を担う高校生のみなさんが国際理解にふれたことは今後の長い人生の中で大きな一歩になるかもしれません。

次回の、「国際協力のトビラ」は、11月13日(土)です。
テーマは、「食」です。
皆さんが食べている食材はどこから来ていると思いますか?

(大学生インターン 清水茉莉亜)

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