2014年度 第1回 夏の導入編 アフリカを体験してみませんか?

2014年12月10日

国際協力について知りたい高校生、世界の現状に興味がある高校生を対象として実施する高校生国際協力プログラム。今年は道内13校から36名の高校生が参加し、意見を交換しました。

実施内容:
1)アイスブレイク「あなたは○○○ですか?」
2)グループワーク「JICA北海道の秘密を探れ!」
3)青年海外協力隊体験談(マラウイ共和国について)
4)ワークショップ「どうするマラウイ?!どうなるマラウイ?!」

アイスブレイク

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互いに虫食いワードを解き合い、親睦を図る参加者

今回のプログラムではディスカッション形式のプログラムが多いため、初めて出会う他校の生徒と交流する際にはまず互いの緊張を解きほぐし、コミュニケーションが円滑に図れるような雰囲気を作らなくてはなりません。
そこで事前に提出してもらった参加者全員の自己紹介カードの一部を虫食いワードに編集。できる限り多くの人と自己紹介をし合いながら、互いの虫食いを埋めていくこの活動はとても大盛り上がりでした!しかし、女子の参加が多いせいか、少数派である男子が圧倒されてしまい、なかなか自分から話しかけられないという微笑ましい場面もありながら、楽しいアイスブレイクの時間を過ごしていました。

グループワーク

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ウズベキスタンクイズを出すスタッフ

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仲良くなったところで全員へ向けて、ワードパズルのミッションを発出します。そのミッションを解くためには、7グループ分かれて与えられた異なる指令を全てクリアし、その証として得られるキーワードが書かれた巻物を全てそろえる必要があります。指令に示されているヒントをもとに、各グループはJICA北海道の施設にある図書室、レストランやロビーなどを巡り歩きます。各チェックポイントに辿り着くと、今度は待ち構えていたJICAスタッフから出されたJICAや世界に関するクイズに答えなくてはなりません。
「ウズベキスタンの小学生が授業中に手を挙げるときのポーズはなんでしょう?」と、スタッフは日本ではありえない水平チョップの動きやウルトラマンビームのポーズをとります。その面白おかしなポーズに参加者は驚きと笑いが止まりません。「正解は、ウルトラマンビームのポーズ!」と伝えられるとさらに大盛り上がり。一番人気のクイズでした。ほかにもウガンダやバングラディシュに関するクイズなど、問題を解くことで色々な国の文化を知ることができる面白い工夫がされていました。

最後には、各グループが得たキーワードからワードパズルを解き明かします。キーワードは全部で14文字、
「げ・け・み・リ・ア・き・な・カ・よ・つ・を・フ・ん・う」

みなさんは解けましたか?
答えは「げんきなアフリカをみつけよう」
今回の高校生プログラムのテーマでもあるアフリカは、次の青年海外協力隊体験談の話しにもつながるミッションなのでした。

青年海外協力隊体験談

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女性の挨拶は肘に手を添える

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全員が今回のプログラムのテーマを再認識としたところで、今度はサムズアップをしながら「ボボーッ」と元気な声で挨拶をする、色鮮やかな民族衣装を身に纏ったスタッフが現れました。これはアフリカの東部に位置するマラウイ共和国の母国語「チェワ語」の気軽な挨拶です。さらにマラウイで一般的な挨拶を紹介し、生徒たちにロールプレイしてもらいました。
A:「ムリバンジ?(元気ですか?)」
B:「ディビーノ!(元気です!)」
という言葉とともに男女それぞれが異なる動きをしなくてはいけません。

このロールプレイを通して、以下のような感想がありました。
「挨拶が長いから友情が生まれやすい」「けど覚えにくい」
「男女で動きが異なるのはなぜ?」「動きがあるとコメディみたい」
日本とは異なる挨拶の作法を実際に体験したことで、マラウイの文化を理解する第一歩になったようでうす。

その他、クイズを使いながら楽しくマラウイの文化を知ってもらいましたが、マラウイの人々が経済的には豊かとは問われれば、そうではありません。電気の普及率が9パーセントほどしかなく、さらに村落部のほとんどには電気が通っていないため日本の学校とは異なり、明かりの灯る空間での勉強はできません。そのような環境下でも真面目に勉強する生徒は多くいますが、それでも大学進学率は3パーセント程度。日本とはあまりにかけ離れた状況を聞いて、静まり返る参加者たち。
それでも底知れぬ心の豊かさを持つマラウイの人々が毎日を一生懸命に過ごしていることを知ることで、恵まれた環境下にいる自分自身を改めて見つめるきっかけになったのではないでしょうか。

ワークショップ

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ワークショップ
「どうするマラウイ?!どうなるマラウイ?!」

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青年海外協力隊の経験者による話を通して、マラウイの抱える課題の一部が明らかになりましたが、その他にも多くの課題があります。今度は参加者自身がマラウイ人になったと仮定して、まずはフォトランゲージという手法を用いて様々な課題を知ってもらい、さらにその課題を解決していくロールプレイワークを行いました。
自分が直面するマラウイの課題を乗り越え、国を発展させるためには、何を最優先させると良いのか。それぞれのグループで政府役人、村長、経済産業大臣、保健省大臣、国土交通省大臣、教育省大臣と全部で6つの役が与えられます。そして、マラウイ開発事業計画会議という名の会議のもと、与えられた役になりきって自分の意見を押し通すため、あつい討論をしていきます。

国土交通省大臣の役
「内陸国のため幹線道路を整備してより円滑な貿易をしたい」
村長の役
「都市部の開発のみでなく、農村部の支援も手厚くしてもらいたい」

など、様々な意見が飛び交い、何を最優先させるべきかという課題については、「インフラ整備が一番!」「医療が最優先されるべき!」「教育と医療が共に大事!」などとグループことで異なる結果となりました。
そこでファシリータより質問が1つ挙げられました。
「医療設備を整えた診療所を建てたとして、遠くに住む村の人々にとってそこへ行く道は整備されなくて大丈夫ですか?」
参加者はその質問を通して、1つの課題とその他の課題とのつながりを感じてくれたようです。実際に「インフラで道が整備されないと資材も運べず、産業は改善されない」という意見もありました。
そのうえで、どのような分野に自分自身が取り組んでみたいかという問いには、
教育(教育を受けないと将来につながらないから)
医療(何をするにもまずは身体が大事だから)
インフラ(整備されることで他の分野にもメリットが出るから)
などの意見が出されました。
これからさらに自分の興味関心を深めて、ぜひ将来に生かしてほしいです。

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マラウイの話題を通して交流を深めた36名の仲間たち。

<プログラム全体を通しての感想>
・同世代の意見を知ることができて、とても良い刺激になりました。
・このプログラムきっかけにもっと世界へ目を向けようと思った。
・世界のことを考えさせられると色々と気付かされることが多く、日本のインフラ・教育について活かしていきたい。
・教育も日本だけの範囲で考えず、世界という広い範囲で見てみたい。
・自分達が何気なくしていることが発展途上国の人々にとっては大変なことで、日本がそういう国から比べたらすごく恵まれている国だということに改めて気づかされた。