2015年度 第2回 冬のステップアップ編 災害時の国際協力を考えよう!

2016年1月12日

学校も冬休みに突入したばかりの、2015年12月25日。道内から国際協力に興味を持つ高校生16名がJICA北海道(札幌)に集まりました。夏に開催した高校生国際協力体験プログラムの「ステップアップ編」として、1泊2日のプログラムでより深く国際協力について学んで意見交換するという内容でした。

JICA事業概要説明&座談会

【画像】

初対面でもグループ活動ですぐ仲良しに!

初日はJICAが行っている国際協力についての概要説明からスタート。国際協力全般のお話を聞いた後に、世界で起きている自然災害とその国に対するJICAの取り組みも聞きました。1回目のグループワークは、過去に地震と津波の被害に遭ったという設定の「ブランカピエドラ国(ブランカは白、ピエドラは石、で、白石)」という仮想の国に対して、自分たちがどのような国際協力を行っていきたいか、がテーマでした。4名ずつ4グループに分かれてブレーンストーミングを行いましたが、ここではまだ具体的な国際協力のイメージが湧かなかったようです。
次にJICAの4名の職員を囲んで座談会が開かれ、具体的な国際協力の現場の話を聞くことができました。グループ毎の座談会だったのでアットホームな雰囲気で、質問もたくさん出されていました。

青年海外協力隊体験談&夕食交流会

【画像】

研修員さんから心のこもったプレゼント

続いては、青年海外協力隊の体験談です。今回はモンゴルで村落開発普及員として活動してきた隊員のお話を聞きましたが、ただ聞くだけではなく、「この状況の時に自分だったらどうするか」を判断するミニワークショップ付きの体験談でした。「日本での当たり前がモンゴルでは通用しない!」ということから、国際協力の現場で大切な“異文化理解”を体験できた参加者も多かったのではないでしょうか。
初日の最後は、皆さんお待ちかねの夕食の時間。JICAレストランで、ラオスから来た研修員さんを囲んで夕食をとりました。ここでは思いがけず、研修員さんから皆さんにプレゼントが用意されていました!皆さん、ラオスのおもてなしの心に感激した様子で、その後も慣れない英語を頑張って使って質問をし、ラオスについての理解を深めていたようです。

災害復興シミュレーション・国際緊急援助隊体験談

【画像】

みんなで協力しながら復興を目指すシミュレーション

【画像】

現場での貴重な写真に目が離せない近藤さんの体験談

2日目は、ウガンダで青年海外協力隊員をしていたJICA職員による災害復興シミュレーション。ウガンダでも好評だったという“数学体操”でウォーミングアップ。頭も身体もすっきりさせて、シミュレーション開始です。このシミュレーションは、フィリピンへの教師海外研修に参加した教師が作成した教材の一部で、「台風被害を受けたある村で、支援者と被災者がそれぞれ復興を目指す」という設定のゲームです。初日のグループワークでは具体的なイメージが湧かなかった参加者ですが、「現地の情報がわからなくて混乱した。正しい情報を伝達することが大切だと感じた」「話し合う時間が短くて大変だったが、実際の緊急援助の現場もそうなんだと思う」「被災者同士の助け合いも重要であることがわかった」という感想が出るほど、充実した内容となりました。

次に、国際緊急援助隊員として数々の自然災害被災地にて活動された近藤美智子さんをお招きして体験談を聞きました。近藤さんは、医療チームとして派遣されたハイチ大地震をメインに話してくださいましたが、その中で医療分野には限らない、国際協力に必要な資質や心構え、そして「災害時にはまず自分の身を守る」という基本も教えてくれました。現場での苦悩ややりがいのお話を聞いた皆さんは、色々と考えさせられることが多かったようです。「自分が正しいと思ったことが、必ずしも相手にとっても正しいとは限らないことがわかった」「責任ある選択の難しさが感じられた」という感想のほか、近藤さんの活動に対して「常に相手のことを思いやる対応や仕事の仕方など、とても感動した」という感想も聞かれました。

グループ発表

【画像】

グループ全員でアイディアを出したプロジェクト発表

【画像】

最後はみんな「防災ポーズ」でパチリ!

プログラムの最後は、昨日から色々なお話を聞いて、色々な体験をして、各グループで練り上げた「私たちが考えたブランカピエドラ国でやってみたい国際協力!」の発表です。「高台に避難所を作っておく」「利用しやすい避難所作り」などの災害後の対策のほか、「教育の普及」など災害が起こる前の取り組みも盛り込まれた国際協力プロジェクトが発表されました。「防災意識定着のための啓発防災ソングを作る」「有名アーティストと協力して世界に訴える」「SNSで情報発信できるように整備する」など個性的なアイディアも出されました。いずれのグループも、参加者の皆さんが1泊2日で学んだことがふんだんに盛り込まれた、素晴らしい内容でした。

今回のプログラムでは、学校が違っても志が同じ仲間とも出会うことができたと思います。参加者の皆さんの今後のご活躍に期待しております!