2016年度 第2回 冬のステップアップ編 日本でできる「私たちの国際協力」

2017年1月31日

新しい年を迎えた2017年1月10日、冬休み期間中にも関わらず道内各地から33名の高校生がJICA北海道(札幌)に集まり、1泊2日で開催される高校生国際協力体験プログラムに参加してくれました。本プログラムは、夏に開催された同プログラムのステップアップ編として位置付けられており、今回は「日本にいてもできる国際協力とは何か」を学ぶ内容となりました。

1日目:JICA事業概要説明&自己紹介

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JICAの事業について聞いています

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班ごとに自己紹介タイム!

初日は、JICAの事業概要説明からスタートしました。世界の国のうち約4分の3以上が開発途上国であることや、1日150円で生活をする人が12億人もいるなど、世界についてまだまだ知らないことがたくさんあり勉強になったという声が多く聞こえてきました。また、東日本大震災の時には、世界中の国々から支援を受け、その年に海外から寄せられた支援総額が一番高かった国は日本であったということも強く印象に残ったようです。

その後、これから2日間過ごす仲間と班ごとに自己紹介をしました。この日に初めて会う参加者が多かったのですが、徐々に緊張がほぐれて打ち解けていく様子が垣間見られました。

1日目:異文化体験ワークショップ「バファバファ」

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とある国の人になりきって、「バファバファ」を体験中です!

続いて、「バファバファ」という異文化体験ワークショップを行いました。このゲームは、異なる文化をもつ2つの国を設定してグループ分けし、異文化に触れる状況を疑似的に作りだすことで、異文化間の交流の在り方を考えることをねらいとしています。

「相手の国は雰囲気も言葉も価値観も全て違い、わからないことだらけで怖かった。」と最初は戸惑う参加者が多かったですが、相手国への訪問を重ねていくうちに、「相手の国の文化を知ろうとすることが大切で、受け入れることも大切。」「相手を尊重して、心を開くことが大事。」など、様々な気付きが出てきました。異文化を感じる場面はこのような異国を訪れる時だけではなく、クラス替えなど身近な状況にも存在するかもしれません!?改めて日常のなかで異文化を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

1日目:青年海外協力隊とのスカイプ交流(スリランカ&ガーナ)

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スリランカに派遣中の佐藤隊員にお話をきいています!

異文化体験の後は、現在派遣されている青年海外協力隊員2名(平成27年度1次隊スリランカ派遣の佐藤憲昭さんと平成26年度4次隊ガーナ派遣の佐々木惟さん)とのスカイプ交流が2回に分けて行われました。佐藤隊員は現地の学校でコンピュータ技術を教える活動を行っており、当日は佐藤隊員が教えている生徒さん達も参加してくださり、英語で質問をし合うこともできました。一方、佐々木隊員はJICAガーナ事務所で働く現地スタッフのポールさんと一緒に参加してくださり、現地スタッフから見たガーナの国についてもお話を聞くことができました。

派遣中の協力隊員、現地の学生、現地の職員と、直接顔を見てお話ができたのはとても貴重な経験となったようで、現地の生徒さんと仲良く談笑する佐藤隊員の姿や、「現地で教えることより、現地で教わる事の方が多かった。」という佐々木隊員の言葉に強く印象を受けた参加者が多かったようです。インターネットなどから世界の情報を得ることもできますが、現地に行ってみて違うことがわかったという生の声を聞き、スカイプというツールによって世界をより身近に感じることができたのではないかと思います。

2日目:ワークショップ(パーム油について)

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パーム油が生成される順番を、写真を並び替えて班ごとに発表しました!

2日目は、去年に引き続き、ウガンダで青年海外協力隊員をしていたJICA職員による"算数体操"で楽しくウォーミングアップをした後、前日の振り返りを班ごとに行い、これまで学んだことを共有しました。その後、パーム油に関するワークショップを実施しました。

パーム油は、お菓子や洗剤など、意外にも身近なところで使われていますが、生産国で起こっている問題を知り、消費者として関わっている私たちに何ができるかを考える内容となっています。

ロールプレイングゲームとして行った開発者会議では、パーム油農園の開拓について村長や政府の役人など、それぞれの役になりきって意見を交換しあいました。パーム油の生産は国を発展させることができる一方、それによって環境破壊を引き起こしてしまうなど、立場によって様々な考えがあり、全員が幸せになれる方法を見つけ出すのはなかなか難しかったようですが、「自分の意見を伝えることや、相手の意見を受け入れることを学ぶことができた。」と実りの多い時間となったようです。

2日目:グループワーク(私たちにできること)

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「私たちにできること」の考えを出しあっています!

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「私たちにできること」を紙に書いて宣言しました!

最後に、総まとめとして「私たちにできること」と題し、日本でできる私たちの国際協力とは何かを話し合いました。

どの班においても、たくさんの意見が出され、大きな模造紙が埋め尽くされるほどでした。「相手を知ろうとする気持ち」や「相手を理解する」などの意見が多くあり、この2日間の講座やワークショップを通して、多くの学びを得たのと同時に、これをきっかけに世界についてもっと知ってみたいという気持ちが強まったのではないかと感じています。

参加して頂いた高校生の皆さん、2日間に渡ってのプログラムに参加いただきありがとうございました。今回のプログラムを通して感じたこと・学んだことを、是非ご家族やお友達に伝えてくださいね。皆さまの今後のご活躍を期待しています!お疲れ様でした!!