士別市で男女平等セミナー&SDGsソングミニライブ!

2018年3月22日

「羊のまち」士別市で道北初のSDGsソングライブ!

 2018年3月5日月曜日、士別市からのご依頼で男女平等セミナーの出前講座に行ってきました。「羊のまち」としてサフォーク種の羊が有名な士別市では、看板に羊、畳縁に羊、お湯のポットに羊と、至るところに羊のマークが(とってもかわいいです!)。2003年に「士別市男女共同参画行動計画」を策定し、2011年から「士別市男女共同参画推進条例」を施工した士別市では、市を挙げて男女平等に取り組んでいます。市民のみなさんに世界の現状を知っていただき、身近なレベルで取り組めることがないか考えていただくセミナーを行うため、JICAに「開発途上国と日本で感じた男女平等」と題した出前講座のご依頼がありました。

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 今年の冬は特に雪が多かったという士別市ですが、足元の悪い中、市民の方や高校生など約40名の方にお集まり頂きました。「なぜ私たちが国際協力、開発途上国の支援をしないといけないのでしょうか?」という問いかけに始まって、JICAの行っている国際協力を映像とスライドでご紹介しながら、世界と日本、北海道のつながりを皆さんに考えて頂きました。
 そして南アジアの国、バングラデシュのことをクイズ形式でご紹介。実際の民族衣装もJICA北海道の展示施設「ほっかいどう地球ひろば」から持参しました。イスラム教徒が多いバングラデシュでは女性は肌の露出を控える服を着ています。会場の皆さんにも民族衣装を触ってもらいながら外国の香りを感じてもらいました。
 次に、グループに分かれて、バングラデシュと日本の子どもたちの違いを知るためのクイズにチャレンジ。「お母さんが外で働いている」、「お母さんと一緒にスーパーに買い物に行く」、「将来の夢は看護師」、「彼氏がいる」、「恋愛結婚したい」という5つの文章、さて、これはバングラデシュの子どものことなのか、それとも日本のことでしょうか?これを読んでいるみなさん、正解が分かりますか?
 実はどれも日本の子どものこと!バングラデシュでは女性が外で働いたり買い物に出かけたりしないし、男性の体にも触らないといけない看護師はイスラム教的には憧れの職業ではない、結婚前に男女でつきあったりできない、将来の結婚相手が親に決められるなど、文化や慣習、宗教で女性の行動が決められているのです。それぞれの国や地域でそれぞれの慣習があるので、それを日本の尺度で良い悪いとは言い切れないですが、性別だけを理由にして不平等な扱いがされていて、「こうしたい」という個人の自由が制限されているのだとするとそれは望ましくないかも知れませんね。こういった「違い」は私たちの生活にも潜んでいる可能性があって、無意識のうちに性別で区別・差別をしているのかも知れません。違う国の話を聞くことで私たちの生活についても考えるきっかけにつながる、そんな機会をJICA北海道ではこれからもお届けしていきたいと思っています。
 今回ご紹介したバングラデシュのお話しは、JICAが行う教師海外研修でバングラデシュに派遣された北星学園女子中学高等学校・黒岩萌実先生が作った授業用の教材を基にしていました。さすが現役の教員の先生が作られた教材、クイズ形式でとても分かりやすく日本とバングラデシュの違いを伝える内容ですよね(詳細は以下の関連リンク参照)。

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 セミナーの最後では、オリジナルソング「もっと輝く未来のために~Go for SDGs!」をギター弾き語りで、2030年の達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」についてご紹介しました。

 会場の皆さんからは、こんな声もいただきました。ありがとうございます!

 ◆差別や不遇はあってはならないと思うし、平等な世界を実現できるように、これから世界中で努力しなければならないと思った。
 ◆日本もまだまだ共同参画がなされていない部分が多いと感じるが、途上国はそれ以上に厳しい現実があることを知った。
 ◆世界中の女性が、自由な生き方を選択できるように、今後も引き続き取り組みを進めていくべきだと感じた。
 ◆日本は恵まれている。国内にいるとわからないことだらけだと思った。
 ◆JICA札幌へ行ってみたい。
 ◆SDGsソングが印象的だった。一緒に歌いたかった。

 JICA北海道がお届けする世界を知るイベントに、これからもどうぞご期待ください。

(文責:JICA北海道 市民参加協力課 野吾奈穂子)