2018年8月15日
(JICAってどんな事をしているの?)
2018年8月6日月曜日、フィール旭川7階にて「中高生国際協力体験プログラム」を開催しました。「つながる!私たちと世界のこどもたち」をテーマに、旭川市内6つの高校から17名が参加しました。集まった高校生の皆さんはスタッフが圧倒されるほどの意欲の高さで、メモ用に配布した白紙が、最後には両面真っ黒に埋まっている人もいました。
(アイスブレイキングゲームで他校の生徒とも打ち解けました)
初めにJICAの活動と開発途上国の子ども達の現状について、クイズを交えて学びました。その後、緊張を解きほぐすゲームで他校の生徒との距離を一気に縮めたところで、ワークショップが始まりました。
(ゲームで体験!消費国の現実)
ワークショップでは、JICA開発教育アドバイザーの塚田初美先生をファシリテーターに迎え、高校生にも身近な「チョコレート」を題材に、ゲームをしながら生産国と消費国の格差や、生産国内での格差を体験的に学びます。児童労働の現実にもふれ、驚きとともに自分達の生活を振り返る参加者の皆さん。「負の連鎖が続くというのが分かりやすかった」「隣の日本の家庭の裕福な現状を見て、やるせない気持ちになった。今、私たちがしている暮らしをもっと考えたい」など、短い時間でしたが深い気付きがありました。
(パプアニューギニアと生中継!質問が絶えません)
最後のプログラムは、旭川市出身でパプアニューギニアに派遣中の青年海外協力隊員、高野悠己さんとのインターネット中継です。パプアニューギニアのラバウルは、第2次世界大戦中に日本軍が拠点としていた場所。今でも日本軍の戦闘機が残っているそうです。広島原爆記念日のこの日、この事実を知る生徒達の顔は真剣なものに。その後のトークライブでは「どうして協力隊に?周りの反応は?」「派遣前に準備したことは?」「現地で日本との違いを感じることは?」など、参加した高校生から多くの質問が飛び交いました。
(お互いに刺激し合った仲間と共に)
プログラムのまとめに、「今日の学びを明日の一歩につなげよう!」と、皆さんの国際協力への思いを言葉にしてもらいました。「カカオを生産しているアフリカの人たちについてもっと知る」「青年海外協力隊になりたい!そのために勉強をする」など、熱い一歩を踏み出した高校生たち。皆さんのキラキラした目と、熱心な学びの姿勢が特に印象的な一日でした。