2018年9月21日
8月27日(月)から9月3日(月)までの約一週間、大学生3名がインターンシップとしてJICA北海道で就業体験を行いました。9月1日(土)に開催されたJICA北海道の夏の一大イベント「世界ふれあいひろば」の開催準備を中心に、JICA北海道の職員が日々行っている様々な業務を体験してもらいました。
わからないことだらけの中で悪戦苦闘しながらも、一週間のインターンシップを通じてそれぞれが学び、感じたことをインターン体験記としてまとめてもらいましたので、ご紹介させていただきます!
北海道教育大学函館校から一週間、インターンシップでJICA北海道に来た花井です。
一週間のインターンではJICAとは何か、国際協力とは何かを勉強しつつ、9月1日(土)に開催された「世界ふれあいひろば」の準備、運営にも携わらせていただきました。今回のインターン期間中、私の中のキーワード(テーマ)はずばり”SDGs”でした。初日からよく出てきた言葉なのですが、この言葉をみなさんはご存知ですか?もしご存知でない方がおられましたらぜひ一度、JICA北海道の「地球ひろば」に足を運んでみてください!JICA北海道の「地球ひろば」では子供でも理解しやすいように体験型でSDGsとは何かを学ぶことができます。私自身も展示物を通して今世界では何が起きているか、どんな取り組みが行われているかなど簡単に楽しく学習することが出来ました。
また一週間の活動を通して、国際協力の世界にはJICAからだけでなく、地方自治体や企業など多方面から関わることができることを学びました。さらに国際協力とは開発途上国に対して何か援助するだけでなく、自分たちには何ができるのか自ら考えて行動に移すこと、そして周囲に呼びかけることも大切な活動であることを学びました。
今後もSDGsなど皆が取り組むべき課題について学び、自分の周囲の人々がそれらの課題について知り、考えるきっかけとなるような活動をしていきたいと強く感じました。そして、いろいろなことに興味を持ち、新しいことにも恐れず挑戦することで成長していきたいと思います。
今回、JICA北海道のインターンシップに1週間参加させていただき、たくさんの体験をすることができました。JICAの活動について学べたことはもちろん、国際協力の大切さ、開発途上国の現状、SDGsなど新しいことをたくさん知ることができました。
アフリカの研修員の方たちのメタファシリテーション研修に参加させていただき、国際協力の重要性を学びました。この研修で学んだことは、ただ開発途上国を支援するのではなく、支援する範囲や活動を明確にし、開発途上国も支援を受けるのと同時に自分たちがすべきことを見つけ取り組むことが重要だということです。日本がずっと支援し続けるだけでは支援される側の国は自立できず、変わることはないのだと実感しました。開発途上国がそれぞれの厳しい現状から脱却するには、支援を受けるだけでなく、自分たちで努力することが最も重要なのだということです。また、草の根技術協力事業の報告会では札幌市水道局のモンゴルへの支援がどのような成果をあげたのかについて知ることができました。日本が支援を行うことで、開発途上国に大きな影響を与えることができるのだと思いました。
世界の約80%が開発途上国ということで、自分たちがどれほど恵まれた環境にいるのかを思い知らされました。さらに、実際に開発途上国で青年海外協力隊としてボランティア活動をされていた方々の話を聞いて、開発途上国の現状が理解できました。私が実感したことは、一つの国に長い間暮らしていると、他国に対して関心を持つことが難しくなってしまうことです。しかし、日常生活の中でも国際協力としてできることがたくさんあります。それに気づくためには、世界にもっと目を向ける必要があるということです。つまり、SDGsについて考えていくことが、今後はますます重要になると思います。SDGsにむけた取り組みでできることはたくさんあります。まずは、多くの人にSDGsについて知ってもらうことができるよう、自分でも行動していきます。
世界ふれあいひろばでは、司会として参加させていただきました。司会初体験ということで、緊張でいっぱいでしたが最後までやりきることができました。1週間のほとんどはこのイベントに向けた準備で忙しかったのですが、そのなかで自分がしなければならない仕事に計画的に取り組んだことでよりよいものを作ることができました。そして、世界ふれあいひろばも楽しむことができました。
1週間、あっという間でしたがとても良い経験になりました。ここで学んだことを活かして、自分の将来につなげていきたいと思います。
今回、JICA北海道で一週間インターンシップに参加した、東海大学2年の村田です。インターンシップ中に自分にとって勉強になったことをまとめました。
まずは、草の根技術協力事業の成果報告会です。3日目に、札幌市水道局がモンゴルのウランバートルで実施している草の根技術協力事業「ウランバートル市送配水機能改善協力事業」の成果報告会に行きました。来日していたウランバートル市役所の方からは、同じ寒冷地である北海道の水道技術などを学んで策定したウランバートル市の送配水機能改善計画についての発表がありました。その発表の中でウランバートル市役所の方が、「水道技術だけでなく、日本人の勤勉さや最後までやり遂げる姿勢、約束を守ること、そしてチームワークがいかに重要であるかをプロジェクトを通して理解することができた」と報告されていたのがとても印象的でした。
次にメタファシリテーション研修です。4日目に、研修員の方たちと一緒に研修を受け、農村開発について学びました。日本語で課題を出す人とフランス語の通訳者の二名が講師を務め、テキストの事例から、支援を行う側が農村側に対してどのように質問をすれば農村が抱える問題点を正しく引き出せるか、を考える内容でした。私はこの研修で、聞き方ひとつで答えの内容が変わってしまうということを学びました。間違った結果を導かないためにも、言い方一つ一つにも気を付けなければいけないと感じました。
JICA北海道での一週間のインターンシップを通して、世界ふれあいひろばを開催するにあたって職員の方がどのような準備を行っているのかや、英語以外の言語の通訳者が少ないこと、研修員や職員の方達と話すための積極性の重要さなどを学ぶことができました。一番心に残っているのは、職員の方がブリーフィングの際に「JICAの最終目標は開発途上国と呼ばれる国が無くなり、JICAのような団体がなくなること」と言われていたことです。