2019年1月25日
2018年11月、西アフリカのコートジボワール共和国とマリ共和国から12名のJICA研修員(地方の行政官・知事など)が、日本の地方自治体の取り組みや制度を視察し、自国の地域開発や平和構築の参考とするために、北海道を訪れました。
コートジボワールから北海道への研修員の受入は、2015年より始まりました。今年度からマリからの研修員の受入も開始されました。両国は、今世紀になって、内戦や紛争などに直面しました。内戦や紛争の終結後、平和で民主的な社会の実現のために、住民から信頼されて民意を反映した行政機構を築くことを目指して、日本で研修を受けています。
この様な背景のもと、2018年11月11日~11月24日の日程で来日し、東京都三鷹市、北海道ニセコ町・喜茂別町を訪問しました。
西アフリカからの研修員は、北海道の地において、住民参加への取り組みについて深い理解と関心を示し、各人が帰国後に取り組むべきことが何かを具体的に把握したようです。住民参加型行政の実践が、遠い西アフリカの地で、着実に取り込まれ、そして根付くことを期待します。
東京の三鷹市(内田副市長):住民が生活環境等の点検を行うコミュニティ・カルテや住民参加型のまちづくりプランについて意見交換しました。
北海道・ニセコ町:住民参加への情報公開や「こども議会」の活動について説明を聞きました。
喜茂別町:喜茂別町の小学校での交流風景。
ニセコ町片山町長との懇談:町民の協力を得ながら相互扶助の精神で町を運営する事例などの説明を聞きました。
喜茂別町菅原町長との懇談:住民と町を結ぶテレビ電話の役割(役所の情報発信・高齢者世帯へのセーフティネット)や住民参加を進めることの難しさについても意見交換しました。
ニセコ町木下町議会議員との懇談:議員の立場や、人々の声を町政に反映させるための意欲や日々の活動についてお話を伺いました。