「バレンタイン一揆」映画上映会&トークイベント開催しました!

2019年2月15日

JICA北海道では、今年8月に横浜で行われる第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に向けて、アフリカとつながるイベントを企画しています!
第二弾は、2月3日(日)札幌プラザ2.5にて、映画「バレンタイン一揆」無料上映会&トークイベントを開催しました。
当日は10代の方から60代以上の方まで幅広く、101名の方々にご来場いただきました。

フェアトレードにふれて、消費者としてのありかたを考える

コーヒーや紅茶、バナナやチョコレート。日常を彩るたくさんの食べ物が世界の国々から私たちの手に届けられています。それらを生産している国、人々のことを考えてみたことはありますか?

日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。(フェアトレードジャパン引用)

生産者に正当な対価を払い、これからも持続可能な「公平・公正な貿易」を推進していくフェアトレードの活動は、札幌市内でも多くの団体が熱意をもって取り組んでいます。

女の子たちの等身大の取り組みに心を打たれた方も多かったのではないでしょうか。

イベントの第一部では、児童労働の撤廃と予防に取り組む認定NPO法人ACE制作の映画「バレンタイン一揆」の上映を行いました。

映画「バレンタイン一揆」は、日本の普通の女の子がアフリカのガーナを訪問し、児童労働撤廃に取り組む現場や、カカオ農園での労働の実態を体感することで、「わたしたちに出来る事」があると考え、行動を起こすまでを追ったドキュメンタリー映画です。

わたしたちにとってとても身近な食べ物である「チョコレート」がどのように作られていくのか、チョコレートの原料であるカカオを生産するのはどんな人々なのか、映画を見る我々にとってショッキングな真実があったのではないかと思います。

「チョコレートの現実」を知って、わたしたちは何を考えるべきなのか、どう行動する必要があるのか…
シリアスな問題を取り上げながらも、女の子たちの等身大の取り組みとポップな音楽で、『フェアトレード』という一つの取り組みを非常にわかりやすく描いたドキュメンタリーでした。

フェアトレードチョコレートやアクセサリー・雑貨販売が大好評!

トークでは、具体的にわかりやすく、私たちに出来る事を考えていきました。

第二部は、「フェアトレード、わたしたちにできること」と題し、RCE北海道道央圏協議会・フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議事務局長の有坂美紀さんを中心に、映画「バレンタイン一揆」制作の認定NPO法人ACE近藤光さん、カカオ豆からチョコレートまでの製造過程を体験し、フェアトレードについての教育活動を実践している市立札幌大通高等学校の佐藤千恵子さんの2名をパネリストに招いたトークを行いました。

トークの中に、「買い物は投票である」という言葉がありました。
わたしたちがいま何気なく食べているチョコレートが、この先何十年もわたしたちの手の届く美味しいチョコレートであるために、わたしたちは社会に良い取り組みを選択し一票を投じる必要があるのかもしれません。

【画像】今回のイベント、映画「バレンタイン一揆」無料上映会&トークは、RCE北海道道央圏協議会と共催し、フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議の協力をいただき開催することができました。

会場ロビーでは、フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議のメンバー5団体による、フェアトレード製品販売を行っていただき、来場者の皆さんもフェアトレードチョコやコーヒー、かわいらしい雑貨を楽しまれていました。

映画でフェアトレードを知り、トークでフェアトレードを深め、そしてブースで投票をする。
わたしたちは、よりよい社会づくりの一票を持つ一人の消費者として、しっかりと意思表示することができると思います。

昨年の10月31日、札幌市議会で「フェアトレードの理念支持及び普及啓発に関する決議」が可決され、札幌や近郊に暮らすわたしたちにとってもフェアトレードは身近なものになっていくのではないでしょうか。

これからも、わたしたちがより良い社会で暮らし続けるために
買い物でより良い一票を、投じてみませんか?



                             (文責:JICA北海道 市民参加協力課 野々垣 真実)