2018年度教師海外研修報告会&指導案共有会終了!

2019年2月27日

たくさんの子どもたちと交流

JICAが教員を対象として毎年開催している教師海外研修。約1週間途上国を訪問し、国際協力の現場の視察や、現地の子どもたちとの触れ合いを通じて教員自身に途上国の現状を感じてもらいます。また、その結果を教材にして授業実践します。今年度は『スリランカ』へ行ってきました。
2月23日(土)には、JICA北海道で国際理解教育指導者研修【共有編】を開催し、スリランカ研修で学んだことを、32名の参加者の皆さんに伝え、体験していただきながら、参加した先生方が作られた教材をよりよくするための方法を一緒に考えました。

スリランカ現地研修の報告とオリジナル教材の共有

スリランカの研修概要を報告

模擬授業を通しての授業検討

冒頭は、音更高校から教師海外研修に参加した小竹先生によるスリランカ現地研修の報告を行いました。スリランカ現地研修では、青年海外協力隊員・NGOで活動する方々・現地の子どもたちなど、たくさんの人々と出会い、活動している現場を視察して来ましたが、それらを『人』『食べ物』などテーマに分けて報告しました。クイズなどもあり、参加者の皆さんも楽しく教師海外研修の概要を知ることができました。

続いては、スリランカ現地研修から作成された教材の共有会です。
小学校からは琴似小学校の谷口先生、中学校からは石狩中学校の藤田先生が模擬授業を行いました。
小学1年生向け、中学2年生向けの計2本を模擬授業という形で参加者の皆さんにも体験していただき、よりよい教材にするための忌憚のないご意見をたくさんいただくことができました。写真の選び方や、小学生・中学生という対象に合った展開の仕方などについて、皆さんから鋭いご意見がたくさん出され、会場は熱い討論で盛り上がりました。

これからの国際理解教育へ・・・。

教材検討

頼もしい高校生の発言も・・

最後はポスターセッション。模擬授業を行っていない参加者6名が、それぞれに作成した指導案・教材を発表しました。参加者と意見交換する中で、新たな視点を見つけ、今後もさらに、より良い教材になるよう研鑽し、現場の子どもたちへの授業実践へとつながります。

今回は、教員を中心に高校生や大学生・教育関係者と様々な皆さんがご参加くださいました。中でも高校生の皆さんの発言は「将来国際協力に携わる仕事がしたいので、今は様々な研修に積極的に参加している。自分たち高校生にとっては、世界で今どんなことが起きているか、そしてそこに関わる人々の思い等を知ることが大事。」と、自分の将来と国際協力についてしっかりと考えていることが伝わってくるもので、会場から拍手が沸き起こる場面もありました。

JICA北海道では、毎年国際理解教育指導者研修を開催しています。指導者研修の場が、参加者相互のネットワークを広げ、これからの国際理解教育のバトンをつなぐひとつの場とできるよう、今後もよりよい企画を進めていきたいと思います。

<お知らせ>
只今、JICA地球ひろばで『2018年度教師海外研修スリランカ写真展~先生が見てきたスリランカ~』を開催中!先生方の選んだBest shotが展示されています。どうぞご覧ください。(4月末まで)