2019年3月11日
表彰式で審査員、受賞者を囲んで
JICA特別賞を受け取る晃華学園中学校の長岡仰太朗先生(右)とJICA北海道小畑所長(左)
SDGs特別対談
日本で初開催となる、国内外のSDGsの普及啓発を目的とした短編映像作品コンテスト「第1回SDGsクリエイティブアワード」が開催され、3月9日(土)14:30~18:20、札幌市民交流プラザで表彰式が行われました。
このコンテストは、2018~2020年度の3年間で映像作品の募集を行うもので、審査員は慶応義塾大学大学院蟹江憲史教授や国谷裕子キャスター、NHKスペシャルディレクターなどを務める堅達京子氏などそうそうたる顔ぶれ。第1回目となる今年度は157作品の応募があり、うち8作品が各省を受賞しました。応募者のうち約半数は中高生で、パソコンでなくケータイの動画編集ソフトのみで制作したという応募作品もありました。これぞデジタルネイティブ世代!
JICA北海道は国際理解教育支援の取り組みの一環で、副賞つきのJICA特別賞を創設しました。受賞作品は東京都晃華学園中学校3年生7名のグループ「GALAXY」による作品で、日本語音声と英語字幕を使いながら、募金やテーブル・フォー・トゥーなど具体的な取り組み事例をたくさん紹介した点が評価されました。副賞の「JICA北海道の国際協力の現場取材ツアー」を2019年度中に実施します。
そのほか、モザンビークでBOPビジネスに取り組む青年海外協力隊OBOG夫妻を取材した「Verde Africa Forever」が大和証券グループ賞を受賞しました。
表彰式当日は、国谷裕子さんの講演や、審査員による特別対談なども行われ、約150名が出席しました。国谷氏は講演で、「地球を破壊から守るため、危機感を共有したい」と語りました。
表彰式開催日の午前中、このコンテストの実行委員会事務局を務める株式会社TREEが企画、三井住友信託銀行が主催したワークショップ「高校生が考える観光客(ゲスト)に伝えたい『いいね!SDGsアクション』」が開催されました。司会進行は、「SDGs博士」の札幌市役所佐竹係長と、「SDGsシンガーソングライター」ことJICA北海道の野吾が担当しました。
年間1,300万人、海外からも200万人の観光客が訪れる国際観光都市“SAPPORO”。観光客にもSDGsに取り組んでもらったら、大きなインパクトが出せるのでは??「観光客に配るパンフレットに、どんな行動を提案したらいいだろう?SDGsのゴールごとに考えてみよう!」をテーマに、参加した22名の中高生が、ゲーム感覚でワイワイと楽しくいろんな提案を出し合いました。中高生からは「ホテルで使わない電気をこまめに消す」など環境配慮型の提案だけでなく、「アイヌ民族に関するイベントに参加してみる」「地産地消のものを選ぶ」など北海道らしいSDGsアクションも挙げられ、札幌市役所がリーフレットとしてまとめました。
JICA北海道ではこれからも、皆さんとともにSDGs達成に向けて考え、行動していく機会をたくさん設けていきたいと思っています。
(文責:JICA北海道 市民参加協力課 野吾 奈穂子)