2018年5月31日
JICA北海道(札幌)では地域開発、保健医療、農畜産業、教育、社会基盤整備といった分野でアジア、アフリカ、中近東、中南米などの開発途上国の技術者・行政官などを対象とした研修を、道民の方々の協力のもとで行っています。
北海道の地域特性を十分に活かした研修事業ですが、同事業の更なる質の向上を目指し、研修員同士がお互いに学び合う事にも焦点を当てています。通常は講師と研修員の一方向あるいは双方向の学びですが、研修員間にも学びの矢印が引けるような場づくりを促進し、研修員の理解の深化に繋がることを目的とした、ファシリテーター(促進・進行役)の役割を、講師自身が担うことも期待されます。
さる4/27に、日本を代表するファシリテーターである、青木将幸氏(青木将幸ファシリテーター事務所代表)を講師に迎え、研修員受入事業に関わる方々を対象として、「研修の質向上のためのファシリテーションセミナー」を開催しました。各分野で北海道をリードしている団体、大学、自治体関係者等、多種多様な33名の方に参加いただきました。
参加者からは、「貴重な機会であった」「はるばる北海道に来てくれた青木さんに感謝」「必須のスキルを得た」「学びとは気づきであり、参加者の内側から引き出さないと価値あるものにならないと再認識できた」等、多数の前向きな声をいただきました。また、アンケート回答者全員が「期待以上」「期待どおり」、「今後の業務に多くが活用できそう」「一部活用できそう」と回答しており、参加者の今後の益々の活躍が期待されます。丸一日のセミナーにも関わらず笑顔で帰路につく参加者の姿が印象的でした。