大学生7名がJICA北海道(札幌)のインターンシップに参加しました!(その1)

2019年10月1日

8月から9月にかけて、約1ヶ月間の長期インターン生1名、約1週間の短期インターン生6名、合計7名の大学生がJICA北海道(札幌)でのインターンシップに参加しました。
 8月31日に開催された「世界ふれあいひろば」の開催準備を中心にJICA北海道の様々な業務に携わった大学生の皆さんに、インターンシップでの経験の中で学んだことや感じたことを記事にしてもらいましたので、ぜひご覧ください!

藤女子大学3年 駒本 和音

SDGsラジオに出演しました!

ふれあいひろばのウォークラリーゴール

この度、JICA北海道(札幌)にて、1ヶ月間インターンシップに参加させて頂きました、藤女子大学の駒本です。私はこの1ヶ月、JICAの業務を学び、体験し、沢山のものを吸収することが出来ました。その中でも特に印象に残ったこと、学んだことを紹介します。
 
 初めに、JICAは主役ではないということ。JICAは途上国の開発に携わりますが、実際に職員が技術等を伝えるのではなく、例えば私がインターンシップを行ったJICA北海道(札幌)のようなJICAの国内のセンターでは、技術等を持つ日本の団体や企業と途上国とを結びつける役割を担っています。その中で途上国側も日本側も、ありがとう、やって良かった、と喜んでいただけることが仕事のやりがいだという職員の方の言葉が印象に残っています。
 
 次に「現場」に足を踏み入れることの重要性を学びました。途上国から来ている研修員の方にインタビューをする機会がありました。そこで、多くの研修員が「日本の技術を自分の目で見ることが出来て勉強になった」と述べており、とても満足している様子でした。また、それとは別の研修のアクションプラン発表会(日本での研修の成果を帰国後に自分の国でどのように生かすのかを発表する会)を見学した際にも、現場で見て学んできたことが生かされているのがわかりました。自分で調べて情報を得ることはとても大切なことですが、一歩踏み出して現場を訪れることは、調べるだけでは知り得ないことを見て学ぶことができるのだとわかりました。それは私も同じで、JICAに対する興味があるためよくホームページなどを見ることがありますが、実際に訪れてみないとわからなかったことが多くありました。
 
 インターンシップ期間中は、JICAの業務に関わることはもちろん、研修の様子を視察したり、研修員に対する福利厚生の活動に参加したり、SDGsラジオに出演するなど様々なことを経験させて頂きました。大学生の私ができることは、世界の問題をより多くの人に知ってもらえるよう行動することだと思います。この1ヶ月で得たこと、感じたことを無駄にせず、今後の活動に繋げていきたいです。

北海道大学3年 西原 遼将

中南米の研修員の皆さんと

ふれあいひろばでのステージ司会

 JICA北海道にインターシップ生として、一週間参加させていただいた北海道大学3年の西原遼将です。一週間という限られた時間ではありましたが、多くのことを経験することが出来た機会だったと感じました。この記事の中ではJICAの活動の紹介でなく、就職活動の意識をもってJICAを体験した私がどのようなことを感じたかについて述べられればと思います。
 
 まず、今回のインターシップは「世界ふれあいひろば」の開催準備や運営補助をメインの目的としていましたが、それだけでなく、JICAとは何をしているのか、これからの自分は何をしたいか、出来るかなど様々なことを考える契機となったと思います。私は、ここでインターシップを行うまで、JICAとは開発途上国に赴いて、地域の発展に貢献することを目的とした団体であると考えていました。インターシップを行った後では、この考えは確かに間違ってはいなかったものの、他にも多くのことに挑戦し、いろんなアプローチの中で国際協力を進める団体こそがJICAだと気付きました。SDGsとは何か知ってもらうこと、民間企業と連携を行うことで開発途上国での経済活動を拡大すること、「世界ふれあいひろば」といった市民参加イベントを行うことで国際協力について考えてもらう機会を提供すること、これらはJICAが行っている活動の一つに過ぎず、活動の幅広さにとにかく驚かされました。
 
 次に、一週間を通して感じたことですが、JICAはある意味どの企業、団体よりもグローバル色の強い環境だということです。実際に現地で活動を行うだけでなく、JICA北海道には世界各国から多くの研修員が日本の技術、行政について学ぶため訪日しており、その人たちと会話をする機会もありました。職員の方の話では、忙しい時期は毎週のように新しい国や地域から研修員が入れ替わり来るそうです。おかしな話ですが、この一週間の間に十数か国の人に出会い、お話しすることが出来たと思います。交流をする中で、国ごとに違う課題や目標、何をしたいのかを広く学べたことは本当に良い経験だったと感じました。

 最後に、一週間の活動についても少しだけ述べたいと思います。一週間の間に、イベント準備だけでなく、職員の方から体験談やお話を伺ったり、外国人研修員との交流や、イベントでは司会をしたり、とにかく多くのことにたずさわれました。またその中で、JICAの活動内容の認知度の低さや、国際協力への関心をより高めていく必要性についても多くの面で感じました。一週間は短かったですが、これから少しでもそういった点を改善させられるように、私も行動していければと思います。

北海道教育大学3年 高橋 真惟子

ふれあいひろばでは広報用の写真撮影を担当しました

インターンの仲間との一枚

 1週間JICA北海道でインターンをしました。インターンが始まる前日は、これから会うJICAの職員の皆さんや他大学から来るほかのインターン参加者達と良い関係を築くことができるかとても不安でした。しかし、皆さんにとても良くしてもらい、多くのことを学びながら、楽しく過ごすことができました。一日一日が充実していて、あっという間の1週間でした。
 
 インターンでは、JICAのことについてお話を聞いたり、世界ふれあいひろばの準備や片付けを手伝ったりしました。実際に海外協力隊の体験談を聞くこともできました。アフリカは私にとってはとても遠くて、未知の世界です。そのようなところに2年もいて、現地の人のために活動していたと知って、とても驚いたのと同時に、とても尊敬しました。なぜなら、テレビを通して発展途上国の貧しさや悲惨さを知り助けたいと思っても、実際に行動に移す人は少ないと思うからです。

 その他に、SDGsの話も聞きました。この言葉自体は、大学の授業でも出てきていて知っていました。しかし、それぞれが示しているものについてはよく知りませんでした。また、7.2や7.3といった細かなターゲットもあることを初めて知りました。SDGsは、私の中で環境問題に重点を置いている印象を持っていましたが、世界のあらゆる問題を解決するための包括的なものだと感じました。貧困や環境問題は様々な要因が重なって起きていると思います。どれか一つだけでなく、多角的な側面から問題を考えることのできるこの言葉をたくさんの人に知ってもらいたいと感じました。

 世界ふれあいひろば当日は、来場者の方へのインタビューや写真撮影をしました。当日は民族衣装を着ましたが、普段はなかなか着る機会がないので貴重な経験でした。運営する側としての参加でしたが、ウォークラリーを実際に体験してみたりNGOの方々が出展するブースを訪れたりすることができて楽しかったです。また、この世界ふれあいひろばを通してJICAのことやSDGsについて市民の方々に知ってもらうことができたと思います。来場者の方へのインタビューで「世界のために自分ができること」という質問をしたのですが、子供たちも「ご飯を残さないようにする」や「ごみを出さない」などと一生懸命考えて話してくれたので、感動しました。

 インターンを通して世界について多くのことを学び、考えることができました。それだけでなく、現状を変えるにはそれらを積極的に発信していくことも大切だと感じました。