国際理解教育セミナー「ワークショップでつながろう!」開催報告

2019年10月28日

「バーンガ」にて和気藹々の様子

2019年10月13日(土)、JICA北海道(札幌)にて「国際理解指導者研修(入門編)」を開催しました。「ワークショップでつながろう!」と題したこの研修には、高校生から教員など社会人まで様々な世代の27名が参加しました。

多文化共生について考える一日

シリアでの青年海外協力隊体験談では、現地と日本の学校が交流しながら一枚の壁画を制作する「アートマイル」の活動も紹介

「ワークショップでつながろう!」では、多文化共生をテーマに『共感的理解』を促すワークショップを体験していただきました。


①異文化体験ゲーム「バーンガ」 講師:JICA北海道(札幌) 野々垣真実
「バーンガ」はトランプを使ったゲーム型ワークショップです。
参加者の皆さんには、楽しみながら『異文化と出会った時の気持ち』を疑似体験してもらいました。
年齢も所属も違う参加者同士でしたが、ゲームを通して自然とアイスブレイクが起き、たくさんの笑顔が見られました。


②青年海外協力隊体験談 講師:JICA北海道(帯広) 古川 浩一
JICA国際理解教育支援メニューにある出前講座の紹介として、シリアでの青年海外協力隊体験談(職種:視聴覚教育)を行いました。
シリアでの生活や視聴覚教育隊員としての活動について、また日本の教育現場と協働した取り組みについても紹介があり、教育現場で活用できるヒントも交えた内容でした。
紛争前後のシリアを通して、「平和」というキーワードについてじっくり考える時間を持つことができました。

「ひょうたん島問題」では各役割を真剣に演じました

③ワークショップ「ひょうたん島問題」 講師:石狩市立八幡小学校 東峰宏紀教頭
「ひょうたん島問題」は、ロールプレイ(役割を演じる)やランキング等様々な参加型手法を使い多文化共生について考えることができるワークショップです。
参加者の皆さんは、ひょうたん島で起こる問題にどうアプローチしていくのが良いのか、時に笑顔で、時に真剣に議論を深めていました。


④グループワーク「多文化共生への私たちのアプローチ」
最後は、一日の学びをふまえて各グループで「多文化共生社会」で自分たちに何ができるのか、付箋を使いながら話し合ってもらい、多くのグループから【自ら学び、知ること】の大切さや、それを【伝えていくこと】の大切さが挙がっていました。
また、教育現場での国際理解教育のより一層の推進が必要であろうというお話もありました。


3連休真ん中でしたが、この研修に参加して下さった皆様、本当に有難うございました。

JICA北海道では今後も国際理解教育に関わるイベントを開催します。
●11月23日(土)つながる、SDGsとわたしたち
● 2月23日(日)教師海外研修(キルギス)報告会&教材検討

是非、お気軽にご参加ください!