マリ共和国の行政官が日本の住民参加型地方行政を学ぶ~北海道のニセコ町・小樽市を訪問~

2019年11月13日

 西アフリカの内陸国であるマリ国では、武装勢力による内戦のため、国内避難民が発生するなどの混乱が続いていました。新たな国づくりが行われる中、地方の行政サービス向上やコミュニティの再構築に取り組んでいますが、マリ国では地方自治や住民参加型の行政の経験は不十分です。
 
 そこで、日本の地方行政の取り組みや制度を学ぶため、9名のマリ国の行政官の受入が行われました。2019年10月27日より、約2週間の日程で来日し、北海道の自治体(ニセコ町・小樽市)を訪問しました。

中央政府から権限や財政運営を任され、地方自治体が主体的にその役割を果たしている日本の姿は、マリ国の人たちにとって、新たな学びでした。

 マリ国の行政官たちは、ニセコ町の町議会議員との意見交換やニセコ町役場訪問・小樽市内の商店街が参画する住民参加型の行政の取組みの見学などをとおして、マリ国での地方自治を改善するためのヒントを得ることができたと喜びを表していました。
 
 ニセコ町では、生まれて初めて雪を見た研修員もおり、日本で得た貴重な経験や知見が、マリ国で生かされることを期待したいと思います。
 
 マリ国からの受入は、2021年度まで毎年続く予定です。