環境イベント~みんなでアクション!地球とともに生きる~

2020年3月2日

第一部『親子で学ぶ!』ほっかいどう地球ひろば案内ツアーの様子。

海洋プラスチック問題や気候変動問題等、日本でも近年関心が高まっている環境問題を考えるイベントとして、2月15日(土)JICA北海道と国際交流館で「環境イベント~みんなでアクション!地球とともに生きる~」を開催しました。
天気の悪い中にもかかわらず、第一部『親子で学ぶ!』、第二部『大人が学ぶ!』併せて50名の方にご参加いただきました。どうもありがとうございました。

バナナペーパーとフェアトレードをHTBアナウンサー森さやかさんが紹介!

「onちゃんとバナナくん」読み聞かせ、美しい木枠は旭川の職人による作品とのこと。

第一部『親子で学ぶ!』では、HTBキャラクターであるonちゃんと森アナウンサーをお招きし、小学生低学年までの子供たち(その家族)を対象に紙芝居「onちゃんとバナナくん」の読み聞かせをしてもらいました。
紙芝居の台紙は、紙芝居の題材ともなっているザンビアのバナナの繊維から作ったバナナペーパーを使用していて、ほんのりとバナナの香りがするペーパーに子供達も驚いていました。

後半はonちゃんも登場して、一緒にonちゃんおはよう体操もおこないました!

バナナペーパーについて知ったあとは、フェアトレード(公正な取引)についてのお話もしていただきました。
ザンビアの人たちが作ったバナナを適正な価格で取引し、今回はそのバナナを紙という製品に変えて新たな付加価値がつきました。
2019年に札幌市は国内で5番目のフェアトレードタウンとなり、市内でもフェアトレードという言葉を見る機会が増えつつあります。
今回の『親子で学ぶ!』が、今後の生活でフェアトレードや世界とのつながりを意識するきっかけとなれば嬉しいです!
※ほっかいどう地球ひろば内では、札幌市立中央中学校3年生による展示「フェアトレードってなぁに?」を開催中。
札幌市内で購入できるフェアトレード商品紹介等、フェアトレードについてわかりやすく紹介をしている展示です。

映画「ビューティフルアイランズ」から気候変動について考える

第二部『大人が学ぶ!』環境パネルトークの様子。

第二部『大人が学ぶ!』では、映画「ビューティフルアイランズ~気候変動 沈む島の記憶~」の上映と、環境パネルトークを行いました。
映画では、南太平洋のツバル、イタリアのベニス、アラスカのシシマレフ島を舞台に、それぞれの島で生きる人々の"暮らし"に焦点をあてながら、気候変動による暮らしの変化や彼らが直面している問題を浮き彫りにしていきます。
美しい風景とは裏腹に描かれる、失われていく文化や生活…
参加者からは「環境問題・気候変動という言葉は知ってはいても、実感をもって感じたことはなかった。映画の中で『まさに今』気候変動の影響を受ける人々の様子を見てショックを受けた。」「映画撮影後の今の様子も気になる。」という声をいただきました。

様々な立場から環境問題への取り組みを考えるパネルトーク。

映画鑑賞後は、3名のパネリストを招き環境パネルトークを行いました。
 <パネリスト>
 大崎 美佳さん:環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)
 城戸 大樹さん:ガイア動物病院 
 近藤 整:JICA地球環境部環境管理グループ
 <進行>
 野吾 奈穂子:JICA北海道 市民参加協力課
 ※詳細は添付プログラムをご参照ください

パネルトークでは『北海道で起こっている気候変動、そしてわたしたちにできること』をテーマに、それぞれのバックグラウンドから「私たちのアクション」を発表してもらいました。
環境破壊につながるショッキングな現状を振り返りながら、私たちのアクションとして「脱プラスチックの生活を心がける」「環境破壊ビジネスのスポンサーとなっていないかどうか、今一度自分たちの生活を振り返る」というコメントがありました。
また、私たちはニュース等で様々な気候変動の現状を知った時、「かわいそう」「大変だ」といったシンパシー(同情)を感じるが、そこから一歩踏み込んだエンパシー(感情の共有)をもって環境問題と向き合っていくことがこれから必要ではないかという問いかけもありました。

もはや待ったなしと言われる気候変動問題について、私たちがジブンゴトとして考え行動していくのかがとても大切なのではないでしょうか。

JICA北海道では、国際協力やSDGsに関わるセミナーやイベントを行っています。
2020年のイベント情報もJICA北海道ホームページでご案内していきますので、是非ご確認ください!