JICA支援事業を受託した企業が「北洋SDGs推進ファンド」から出資を受けました!

2019年12月3日

 本年度、インドネシアでJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業(基礎調査)」を実施した北海道ポラコン(株)(本社:札幌市/中島康成 代表取締役社長)が、11月22日付けで(株)北洋銀行/(株)北海道二十一世紀総合研究所が運営する「北洋SDGs推進ファンド」から999万6千円の出資を受けました。

(中島社長)

(インドネシアで試作した透水性コンクリート)

 北海道ポラコン(株)は、多孔質で透水性のあるコンクリートを製造・販売するとともに、雨水流出抑制のためのコンサルティングを行う企業です。

 「基礎調査」では、インドネシアにおける膨張性粘土によるインフラ施設への被害を軽減するために、自社の透水性コンクリートを使った「集水工法」のニーズを確認するとともに、現地での事業展開計画を策定するための調査を行いました。同社のインドネシアでの今後の事業展開への取り組みなどが評価され、「北洋SDGs推進ファンド」の出資につながったとのことです。

 中島社長は、今後の海外展開について以下のような意気込みを語っています。
「当社の透水性コンクリートおよび洪水を抑制・低減するための雨水流出抑制技術は、防災大国日本だからこそ培われた技術です。その技術を経済成長が著しいアジア諸国などでビジネス展開し、その国の水にまつわる課題を解決していくとともに、新たなフィールドを切り開くことで北海道経済の活性化に貢献することを目標としています。まだスタートラインに立ったばかりですが、粘り強く、かつスピーディーに展開していきたいと思っています。」

 同社はSDGsへの取り組みも開始しており、気候変動による雨水対策が緊急課題となっている中、透水性コンクリート製品の重要性はますます高まっていくと思われます。