2020年2月25日
2月8日(土)に千歳市北ガス文化ホールにて、千歳市の姉妹都市米国アンカレジ市を訪問したサンドレイク小学校交流事業、ダイモンド高校派遣交流事業、千歳市アイヌ文化国際交流事業の訪問団と千歳市より派遣されたJICA海外協力隊3名の帰国報告会を行いました。
サンドレイク小学校交流事業に参加した小学生からは「ホストファミリーと対面した時は、緊張して何を話したか覚えていないが、ムースを見ることができて楽しい時間を過ごせた」と初めての海外での経験を語っていました。
ダイモンド高校派遣交流事業に参加した高校生は、「人と仲良くなるには語学力が必要だが、いかに人に興味をもって接することが出来るがか大切なことと学んだ」とアンカレジ市での体験を振り返っていました。
千歳アイヌ文化国際交流事業に参加した千歳アイヌ文化伝承保存会参加者からは、アラスカ先住民連盟と交流し、若い世代がアイヌ文化伝承を学ぶための貴重な機会になったと語りました。
2017年度3次隊青年海外協力隊として千歳市より派遣された3名も2年間の開発途上国での活動を報告しました。
「キリバスってどんな国?」と題して、世界で最も早く日が昇る国であることや、キリバス語の紹介を行いました。工藤さんが派遣されたキリバスには、高潮により居住地に被害が起こっており、工藤さんは防波堤の役割をするマングローブの植林活動やごみ分別の指導、有機ごみを利用したコンポスト・菜園づくりを行いました。2年間の活動を終えて、日本の暮らしがとても贅沢なものに感じ、「幸せについて考えた。これからはキリバスのために日本からできることを探していきたい」と2年間を振り返りました。
佐藤さんは、マラウイの民族性や生活、時間に遅れてくるアフリカンタイムに悩まされたことなどを紹介しました。活動では、県の病院で薬剤が散乱しきちんと管理されていない状況や衛生状態が悪い病院の環境改善に励みました。2年間の活動を終えて、日本に生まれたこと自体が奇跡みたいなことで、これまで自分が当たり前と思っていたことが特別だったと感じた。海外に住んでみて、日本について知らないことがたくさんあることに気づいたと語りました。
小学1年生から千歳市卓球スポーツ少年団に入り、卓球を続けてきた中島さん。トウモロコシと砂糖がたくさんのグアテマラの食文化を紹介してくれました。活動の中心は、子どもたちに卓球の楽しさを教えることでしたが、その中で整理整頓や折り紙教室を行い日本の文化紹介にも励みました。クイズを交えて現地の様子を伝え、会場からは驚きの声や笑い声が多くあがりました。今後も卓球を続けて、将来のことを考えていきたいと2年間を振り返りました。
JICA北海道では、JICA海外協力隊経験者を体験談講師として派遣する国際協力出前講座を行っています。ご希望の時間や内容を相談したうえでプログラムを組み立てることが出来ます。学校や自治体、一般の方向けのセミナー等で、開発途上国での協力隊員の活動を聞いてみませんか?
希望される方は、お気軽にJICA北海道までお問い合わせください。